島根県内で唯一となる社会人硬式野球クラブチーム「MJG硬式野球クラブ」が、近く発足する。
建設業の三原住設工業(松江市八雲町、三原隆社長)がメーンスポンサーとなり、既に同社員2人を含む計15人の入団が決定。2月には日本野球連盟(本部・東京都)に加盟する。
仕事と両立しながら、都市対抗をはじめとする全国大会への出場を果たし、若者定住と地域活性化を目指す。
同県内では、2002年に専門学校・松江情報ビジネスカレッジが日本野球連盟を脱退。
以後、47都道府県で唯一、同連盟への加盟チームがない「空白地」だった。
このため、高校卒業後も硬式野球を続ける希望を持つ球児は県外に流出。
県外の大学などでプレーした選手が、Uターンを断念するケースも少なくないことから、三原社長(48)が1997年に社員らで発足した軟式野球チームの硬式野球チームへの移行を決めた。
運営費は三原住設工業と、協賛企業などが負担する。選手は、県東部出身の10〜20歳代で構成。開星高校や隠岐高校で甲子園大会に出場した経験を持つ3人もいる。
代表は三原社長が務め、監督には大社高から立命館大を経て、社会人野球のヤマハでプレーした安部誠二氏(40)が就任。松江北高−大阪体育大出身の若狭彰氏(29)が主将となった。
昨年11月から週3回程度、松江市内で練習に励んでおり、今月中に発足式を開催。4月には鳥取県の社会人硬式野球チーム・鳥取キタロウズと親善試合を行う予定で、5月には公式大会にデビューする考えだ。
三原代表は「野球好きの若者の夢を実現させるとともに、地元を元気にするチームにしたい」と強調。若狭主将も「3年以内に結果を出し、県内の野球のレベルアップに貢献したい」と意気込んでいる。
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