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風吹けば名無し:
いづれの御時にか、カッス、あまた射精したまひけるに、いとぐう聖なき身にはあらぬが、
いとすぐれたる畜生ありけり。
はじめより射精すべしと思ひ上がりたまへるカッス、めざましきものに興奮、射精たまふ。
同じほど、それより畜生の畜一は、ましてやすからず。
カッス、昼夜の試合につけても、選手の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、
いとキンタマ膨れ上がり、もの心細げに破裂、死亡するのを、(原)いよいよあかず畜生なるものに思ほして、
ゲンダイのそしりをもえ憚らせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。
亀井、あいなく目を側めつつ、「いとまばゆき畜生である。二岡も、このようなことが原因となって、蝦夷に流れたのだ」と、
やうやうにもあぢきなう、選手間のもてなやみぐさになりて、9800円の例までも引き合いに出されそうになってゆくので、たいそういたたまれないことが数多くなっていくが、
(原の)もったいない御寵愛を頼みとして、試合に出場していらっしゃる。