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風吹けば名無し:
4年休まずに畜タク畜タク―――。
死刑囚・巨人小笠原が突如生まれた秋にやってきた時計、
ナカノワタリが先日その役目を全うした。
時計の12の数字にはSB松田、6には中日井端、
9には阪神関本というぐうの音も出ないほどのチック症の面々が精確な時を刻み、
要の3の数字にはセゲオ終身名誉片手ポケットビスケット元内野手直筆の象形文字が並ぶ。
高さ2m近くはあるであろうその古時計は札幌の時計台を彷彿とさせる趣を感じさせ、
午後9時に差し掛かる頃、頭を抱えうずくまる(37)の股間を長針と短針が切断した。
4年間共に過ごした彼なりの最後の別れの挨拶だった。時間は午後9時8分00秒。もう彼らは動かない。