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風吹けば名無し:
「なお次の試合には間に合う模様」でお馴染み、輪廻転生を繰り返すキンタマ――巨人小笠原(37)。
人類をあざ笑うかのように間に合い続けた畜生に、予期せぬ事態が起こった。そう、シーズン終了だ。来年の3月まで試合がない。
これはカッスにとって致命的といえるだろう。今死んだら次の試合まで、つまり半年近く生き返れないのだから。
窮地に勃たされたキンタマがテレビを点けると、ムーミンが放送されていた。裸エプロンの人妻に欲情したカッスは自慢のバットをフルスイング。
絶頂の瞬間に画面がミイに切り替わる痛恨のミスもあったが、ムーミンたちが春まで冬眠する点に着目。どうせ生き返れないなら来季まで寝ていよう。
そう考えたカッスは東京ドーム三塁ベース上に布団を敷き、眠りについた。「春が来たら起こして下さい」とだけ書き置きを残して。
しかし盲点があった。契約更改という言葉自体、頭になかった。眠りから覚めた時、来季年俸9800円とされたカッスは税金地獄に苦しむことになる。
これについて大正義巨人軍原監督は「(スナフキンとスニフが別人だとは)知らなかった」と、鬼の形相で吐き捨てた。
なお次の試合には間に合う模様。おやすみカッス。