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風吹けば名無し:
猛虎に強い台湾人21号が過ぎ去って、なぜだか村の片隅の社に、忽然と大きな穴が開いていた。
穴を見た巨人小笠原、色きちがいなので穴と見たら興奮せずにはいられない。当たり前のように強姦を試みるが、いかんせん大きな穴。
どう犯そうか考えていたらば後ろから、突然二岡に押されその穴に落ちてしまった。落とした人の子、二岡はさすがに心配になって、
穴の底へ「キンタマー」と叫ぶ。カッスの返事はなかった。生きていては困る、息の根を止めるためにおかわり君を投げ込み、音を確認した。
しかし、地面にぶつかる音はしなかった。二岡は考えた、この穴、底なしなのではないか?そうと知った二岡はこの穴を売り出すことにした。
そうしてこの穴にはさまざまなものが投げ込まれた。縦じまの左翼手、1500万円の育成選手、杜の都の新監督など、
数え上げればきりがないほど、憎しみと嫉みがこの穴に投げ込まれた。そんな日々が続いたけれど、
この穴は満たされることはなかった。やはり底なしであったのだ。大金を手に入れた二岡は、五反田でくるったように遊び続けた。
ある日、空から白い液体が降り注ぐ不思議な現象が見られた。それからまもなく、キンタマのようなキンタマが「タマキーン」と音を立て、
穴のあった村の近くへ落ちていくのが目撃された。