ウェザーニュース 31

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222名無しさん@お腹いっぱい。
ストップ!過労死
http://blog.goo.ne.jp/stopkaroshi/e/27329fe056df7a2845548f133c341bd9

私は、2008年10月に主人の弟、つまり義理の弟を過労による自殺で亡くしました。本来なら今日は兄弟である主人がこの場でお話できればより幸いであったと思いますが、
残念ながら都合がつかず、私がその強いメッセージをお伝えしたいと思いこの場に参りました。
義理の弟とは申しましても、私とは同い年であったこともあり、主人と結婚する以前から会えばお互いの近況を報告しあったり、冗談を言い合ったり仲の良い関係でした。

弟の性格はといいますと、積極的で本当に明るい性格でした。趣味はスキーでシーズンが来ると毎年、主人や友達と全国あちこちのスキー場に出掛けていました。
また、ギターが得意で友達とロックバンドを結成し、ライブ活動を行っていたりもしていました。女の子にも人気があったと聞いています。

これらのことを挙げていくと、弟は自殺などという言葉からは全くかけ離れたところにいる人間のように思われます。
しかし、そういった人をも死に追いやってしまう、過労とは本当に恐ろしいものなのです。

弟の異変を初めて感じたのは2008年の5月頃でした。弟は子供の頃からの夢であった気象予報士になる夢を実現させ、4月から(株)ウェザーニューズで働き初めていました。
前年の秋から研修は受けていたのですが本格的業務に入ったのは4月からなので、それからわずか1ヶ月のことです。
223名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/20(月) 13:32:46.09 ID:rWFmk2Iu
主人が何度電話をかけても出ないのです。それも夜11時を回った時間にかけても。深夜0時過ぎにやっと出たと思っても「今やっと仕事が終わって帰る
ところなのでまた今度」と一言だけ話してすぐに切ってしまうといった調子でした。それがほぼ毎回でした。

さすがに心配した主人や母は「どこかの連休で一度帰って来なさい。話をしたい。」と言ったのですが、それに対しての弟の返事は「連休がないから無理
だ」ということでした。
それもそのはず。後で弟の勤務状況を調べたら5月の時点ですでに134時間の時間外労働があったのです。連休がないどころか、一週間のうち、1日も
休みがない週さえもあったのです。

私たち家族はまさかそんなこととは知らず、弟の「大丈夫だ。最初のうちは誰でも大変なのだから。」という言葉を信じ、心配しつつも様子を見ていました。

しかし、状況が変わることはなかったのです。

9月の終わり頃、休みが取れたからといって久しぶりに京都に帰ってきた弟の顔を見て、私はがく然としました。たくましく、健康的だった姿はすっかり変わり、
頬が痩けるほど痩せていました。目もどこかうつろで本当に別人のようでした。そしてその時、弟は家族に上司から送られてきたという一通の電子メールを
見せました。そこには次のようなことが書かれていました。「なんで真剣に生きられないのか」「何のために生きているのか」また別のメールには「責任感が
ない。ポイントがずれている。真剣に生きていない。」など、叱責というより人格否定ともとれるような言葉の数々が並んでいました。弟は9月が一番大変だ
からなんとか乗り越えなければならないのに、上司との関係がうまくいかないから辛いと非常に落ち込んでいました。
224名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/20(月) 13:33:47.55 ID:rWFmk2Iu
後で分かったのですが、(株)ウェザーニューズは新入社員に予選と称して6ヶ月の「お試し期間」を置いてその間不適当と会社が認めた場合、解雇するという
非常に大きなプレッシャーのかかるシステムをとっていたのです。つまり、9月に予選が通過出来なければ解雇ということだったのです。

そのとき私達家族は弟のやつれた姿を見て、会社に戻ってはいけないと必死で止めました。しかし、弟は「大丈夫。ありがとう。」と言って千葉へ戻っていって
しまいました。そしてそれが弟の最後の姿となってしまいました。

過労自殺の話になると、どうして家族が見ていて止められなかったのだと言われることがあります。もちろん私達は常にそれを悔やんでいて、思わない日は
ありません。しかし、真面目に一生懸命、会社で成功したい、上司に好かれたい、夢を叶えたいと思って必死に働いている人間を家族だけで止めることがで
きるでしょうか。

人間、過労で疲労が蓄積すると思考能力が低下し、正しい判断が出来なくなり、他人の意見も耳に入らなくなってしまうそうです。弟もそのような感じでした。
そうなってしまう前にそもそもの過重労働を防がなければ、この問題は解決しないのです。

日本にはまだ過労死を防止するための法律がありません。これは本当に危険です。こうしている今も会社の管理がいい加減なために過重労働やパワハラ
に苦しんでいる人が大勢いるでしょう。早急に法律を制定し規制すべきです。過労死を防ぐには会社の労働体制の基本をまず整えていくことが先決です。

今後、弟と同じ様に悲しい思いをする労働者がこれ以上増えないように心から願っています。皆さんどうかよろしくお願いいたします。