こいせん

黒田 揺れる去就「カープだから悩んでいる」

　米大リーグのドジャースをフリーエージェント(FA)となった黒田博樹投手(36)は18日、去就について
「(決断の)リミットは決めている。だらだらと引き延ばすつもりはない」と、
あらためて年内に結論を出す意向を示した。(山本修)

　メジャーでは争奪戦が過熱。ダイヤモンドバックスが1年1300万ドル(10億1400万円)のオファーを出し、
ロッキーズやヤンキースなども獲得の動きを見せている。
黒田は代理人から「まだ条件は出そろってはいない」と説明されているという。

　移籍市場は、ダルビッシュ(日本ハム)がポスティングシステム(入札制度)を利用して
大リーグ挑戦を決めたことで、混乱。今後は落札を逃した球団が新たに黒田獲得へ手を挙げるとみられる。

退団濃厚とされたドジャースも再契約を諦めていない。資金捻出に球団を挙げて取り組み、
代理人と残留交渉を続けているようだ。黒田は「(米国は)トレードが当たり前のドライな世界。
カープほどの愛着はない」とするが、4年間慣れ親しんだ環境は有力な選択肢の一つだろう。

条件提示を受けた広島とも定期的に連絡を取り続けてきた。「みんなが来年も米国でプレーすると
思っているようだけど、1日ごと、1時間ごとに考えはあっちこっちへ揺れる。
カープだから悩んでいるというのはある」。注目の決断まで2週間を切った。