【NASA-TV】宇宙実況規制避難所★82【JAXA ISS】

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昨日一日休んでやっと少し調子が戻ってきたw
自分もメモとかほとんど取ってないんだけど、あかつきスレで中村先生のセミナー整理券に間に合わなかった人が
何人かいたようだし、覚えてる範囲で当日の雰囲気のわかるレポでもしてみようと思う。
規制中なのでこっちで。
先に断っておく!気分に任せて書いたらメッチャ長くなった。申し訳ない。

まず整理券の行列から。当日実況に125人と書き込んだのは自分。
実況覗きながら宇宙研に向かって歩いてたら、もう並び始めてるというので自然と急ぎ足に。
正面入ったのが丁度10時半。列の最後尾に向かって歩いてたらすぐ後ろからスタッフの方が人数を数えながら
一緒に歩いてきて、「125名ですねー」というのを聞いたのでそのままスレに書き込む。
「ん〜200名超えたら11時にならないでも配りましょうか…」と言っていたので配布時間早まるかなぁ、と。
後から来た人たちはすでに長蛇の列になってるのを見て、リアルに「わぁ。わぁ。大変だ」といいながら小走りに整列。
その後10分ほどで「今配り始めたのでもうしばらくお待ちください。」というアナウンス。そこで配布開始とレス。
丁度100人くらい配り終わったとこで、阪本先生が「この整理券もらった方は〜・・・!」
と何やら言い始めて、後ろの方では一瞬満員になってしまったのかと思って「えーっ」という悲鳴も上がる。
でもそうではなくて「指定席だからもらった人は安心していいですよ。」とのアナウンスでしたwホッ
「でもちゃんと横断歩道を渡っていただきますので、少し早めに来るといいですね〜。」との注意を聞きながら
整理券を貰って一安心。
その後一号館二階のあかりスペースにいたら、スタッフの方が階段を上がりきった所に
「午後のセミナー整理券終了」という張り紙を貼ってるを見る。それが11時4分。

次にセミナー。1時半ちょっと前に阪本先生が登場。「えーせっかくなので前説でも〜」とつかみはおk。
「いや、司会なんですけどねw宇宙研にはない立派な設備!やわらかい椅子!
をお借りしてるので汚したら大変なことになります。絶対に汚さないでくだしあ><。
飲食は禁止でお願いします。でも撮影、録音、ブロマイド作り、なんでもご自由にどうぞ!」
なんだそりゃw
7632/4:2011/08/01(月) 20:58:11.34 ID:ADC3+Gu0
ここから本題。中村先生

「昼ごはん食べた午後の一発目というのはどうしても眠くなるもので・・・(会場笑い)
大学の授業なんかやっててもみんな寝てて聞いていないw眠い方はどうぞ寝てください。
一人でも起きて聞いていてくれる方がいれば私は話を続けますので。
気持ちよく寝れた方はどうか中村のお陰だと思ってください。」
みんな笑ってたけど、実際結構寝てる人いたなあ。もったいないと思ったけど、まぁ午後一発目だから・・・

一枚目のスライドの見出しが ”あかつき”のつまずき
「えー、あかつきはつまずきました」(会場笑い)
「どういう風につまずいたかは後から説明します」で始まり
金星投入のとき何をやるはずだったのか、と実際通り過ぎちゃった説明
金星の何を調べに行くのか。
金星の特徴とあかつきでどうやって調べるのか。
あかつきはどんな探査機
軌道投入でどんな失敗があったのか、と今後の金星までの予定
あかつきは今まで、今、何を観測しているのか(黄道光、遠くなっちゃったけど金星、太陽でわ゙ぁ゙ー) ↓
あかつきは本当に金星に帰れるのか?(熱環境の解説とまとめ)
という流れ。

途中、金星の謎解明の手法で『子午面循環、水平撹乱』という言葉が出てきたところで
「このスライドは朝日カルチャーでも使いました。また専門家の方々への解説でも使っています。
たまに難しい言葉が出てきますが、初心者から専門家まで耐えうる内容で同じ話をしているということでご容赦ください。」みたいな一言。レベルの高いけど分かりやすい講演は実にうれしい。

離れちゃったけど12月9日に撮影した金星にも理学的成果がちゃんと写ってる。
そのときの映像を補正処理したスライドで「このスライドは写真撮ってもいいですが、お友達に見せる程度にしておいてください。この成果で論文書いてますので・・・、その前にお見せした黄道面の観測でも今論文が書かれています。」(写真を撮る手が震えましたw)
7643/4:2011/08/01(月) 20:58:54.27 ID:ADC3+Gu0
あかつきのメインエンジンの噴射実験について、(先週の佐藤先生の講演では正確な日付はまだ決まっていない。
とおっしゃってたけど、)中村先生は9月7日と14日に行うと断言してた。
この一週間でもしかしたら計画がさらに詰まったのかも知れない。

以下、質疑応答の答えから数点。
塩がさらに大きくなって、メインエンジンが作動しなくなるのが一番怖い。
途中が詰まっていて、酸化剤と燃料のバランスが悪いので、実際噴射するときはさらに上の栓を閉じて
タンクに溜まっている燃料のみで噴射を試みることになる。
タンク内の燃料だけでも必要な推力が得られることは実証済み。
しかし、2015年までにあと2回タンク内をに充填できないといけない。
(今すでにタンク内にあるので試し吹き、次ので軌道変更、2回目ので投入、ってことなのかな?)

メインエンジンが全く機能しないことが分かった場合は、出来るだけ機体を軽くするために酸化剤を破棄し
姿勢制御エンジンのみで軌道投入に挑戦する。その場合は当初の予定にあった30時間軌道はムリ。
それでもなんとかして日本発の重力ある惑星周回軌道にあかつき入れてやりたい。

やはり、経験のない初めてのことは難しい。あかつきの基本設計ははやぶさを踏襲している。
だからはやぶさで失敗したところは全部対策してつぶしてある。同じ失敗をしたら間抜けです。
でも唯一はやぶさにはこのような大型のエンジンは積んでいなかった。
よその国は多分、こういう弁のトラブルが発生する可能性があることを知ってるのでは、と思う。
外国の衛星の設計を見ると塩が起きないであろうと思われる配線になっているんですよ。
やっぱりこの点で日本はまだまだだった。

あかつきは30時間軌道に投入して、気象観測することを前提に設計されている。
だからその軌道に入れない場合に、あかつきだから出来るという価値のある観測を行うのは実は結構厳しい。
極軌道にはすでにビーナスエクスプレスがいて、その観測結果などを元に日本の我々もすでに論文書いているし。
そのケースの観測計画について、今村先生に先週までにレポートを出すように言っていたのだが・・・まだ・・・
(ということは姿勢制御エンジンのみでの投入の場合はあかつきも極軌道に近い形になってしまう?)
7654/4:2011/08/01(月) 20:59:46.49 ID:ADC3+Gu0
あかつきの断熱材の劣化について「いい質問です。」
断熱材の劣化についても非常に心配している。今その点についても実験しています。
5年なら5年、同じ時間かけて実験しても意味ないので、加速実験を行っている。
夏休み明けの9月ぐらいにには、その結果が出てくるはず。計画停電がないといいんですけど。
「計画停電あると全部止まってしまうんですよねー(´・ω・`)」

5年頑張るよりあかつき2を打ち上げる方が合理的なのでは?と聞かれ
それはその通りです。でもコレ(お金というゼスチャー)が…。是非皆さんから、総理大臣に進言してくださいw
まぁ、実際にはなかなか難しい。あかつきにチャンスがある中で同じもの打ち上げるよりは、
5年後になればさらに発達した探査機器を積める可能性もあるわけで、そういう議論も詰めないといけない訳です。
ここでは阪本先生が「どの総理にどのタイミングで言うかも大切かもしれませんね・・・」と一言。


(自分的まとめ)
最後のスライドの一番下には赤字で
宇宙研は「あかつき」を金星周回軌道に投入するため最大限の努力をしている
と書いてあったのと、「なんとしても日本発の惑星周回軌道にあかつきをいれてやりたい」
という言い方をされていたのが印象的でした。


以上、こんなダラダラ長いの読む人いるのか!?
読んでくれた人いたらありがとー!
質疑の順番は前後してるし、内容に誤りがあった場合はごめんなさい。