懺悔。
俺が引きこもりだった数年前、家が修羅場だった。
引きこもった原因は職場の人間関係がうまくいかなくて退職してから。
もともとコミュ力低いのに退職まで追い込まれて精神状態ボロボロで
人間不信になって無職の引きこもり。
今思えば大学まで出したのが全部無駄になった上
無駄飯食らい飼わなくちゃならなくなった親の方が気の毒なんだが
その頃の俺は自分が唯一最大の被害者だと思っていた。
ヤフー掲示板からURLで飛ばされて2chを知った俺が
テンプレ通りのν速民になるまでに時間はかからなかった。
「肉便器」「中古は死ね」「専業主婦は寄生虫」←これ全部当時はマジに思ってた。
うちの母は専業主婦じゃないのになぜか母にまで「主婦は死ね」と毒づいてた。
姉に対しても「中古は口臭きついからしゃべんな!股がくせえ!」と
怒鳴りちらしてた。
「産んでくれなんて頼んでねえよ!」もリアルで言ったw
父は入院中だったから基本的には記憶にない。
引きこもりだったから当然見まいになど行くはずもなく。
当然姉は家に寄りつかなくなったし、母は家-職場-病院を往復してたが
親父の手術を機に帰ってこなくなった。
病室に寝泊まりするようになった。
俺はふざけんなババア!産んだら産みっぱなしか責任とって俺の世話しろやゴラァと
母の携帯の留守電に吹き込んでおいたが返事はなく
十日ほど一人っきりだった。
暴れたかったけど基本的に小心者だしガラスなんか割っても俺が寒い思いするだけだし
しばらくカップラーメンとかレトルトカレー食ってたけど
食うもんなくなって家を出た。
家を出てびっくりしたのは風が強かったこと。
襟とか袖から風がスカスカ入る感触を完全に忘れてたから寒さに驚いた。
コンビニ入って弁当レジまで持っていって
「あっためますか」「お箸は何膳」って言われて声が出ないのにまた驚いた。
使わないと筋肉が痩せるのは知ってたが声帯が衰えるのは知らんかった。
とりあえず喉が痛いふりして咳き込んだりしてみた。恥ずかしかった。
コンビニ弁当が高いのにはむかついたが
文句言う勇気もなかったし帰って食ったがまずくてまた驚いた。
米がまずい。おかずは油でギトギト。
味がやたら濃い。化学調味料で舌ビリビリ。
母に電話して「帰ってこい!」って留守電で吠えたけどやはり返事なし。
ムシャクシャしたけどやっぱり暴れるまではできなくて
床をガリガリはさみでひっかいたり
限界まで爪を噛んだり枕カバーやシーツをボロボロにして鬱憤を晴らした。
結局なんで改心したかっていうと別にきっかけは何もなくて
一人でいる間に徐々に目が覚めていったっていうだけ。
なにもする気が起きなくてネットからもTVからも遠ざかって
コンビニ弁当ばっか食ってたらすごい便秘になって
ふんばってもふんばっても出なくて
俺このままうんこ出なくて死んじゃうのかなーと思って
それはさすがにあんまりだからと台所行ってネギ刻んで食った。
料理なんてしたことなかったからネギ切るだけでも大変だった。
でも水分と繊維質の不足が便秘の原因だろうからと
冷蔵庫の中のしなびた野菜をレンジでチンして醤油かけて食い
水をがぶ飲みした。
でも結局それでも出なくて薬箱のコーラックにお世話になった。
飲んで12時間後くらいにうんこ出た。
出たら楽っぷりがハンパなくて泣きながら笑って
おかんに冷静に電話ができた。
留守電に吹き込んどいたのを聞いてくれた母が折り返し電話くれて
父の病院と病室を教えてもらった。
で病院で両親に
「俺このままだと駄目っぽいから家出るわ…親父が大変な時にゴメンだけど」
と告げ、働いてるときに溜めた貯金を遣って引っ越した。
家には金入れてなかったからまるまる残ってたんだ。
そのうちに仕事が見つかり脱ヒキし現在に至る。
今となればあの頃なぜあんなに荒んでたのか自分でも不思議。
両親と姉にはその後謝ったがやっぱりシコリは残って
あまり実家には顔出さないようにしている。
特に姉は俺にあまり会いたくないみたいだし(当然だけど)
以上、元ヒキの懺悔でした。
今日はもう書き込まないから以下俺が出現してもそれは成りすましだw