あぼーん
362 :
名無しさん@HOME:03/07/25 22:13
「もうこんなことはこれで終わりにしよう」
「え…?」
美浜の唐突な言葉に榊は思わず耳を疑った。
「私には妻も娘もいる。それに君もまだ高校生だろう。
いつまでもこんなことをしていてはいけない。」
美浜は分厚い財布から札束を無造作につかみ出すと
ベッドの上に置いた。
「これは手切れ金だ。受け取りなさい。」
「あの…私…あの…」
「私はもう帰るよ。娘の留学の手続きをしなければならない。」
美浜はそう言うと部屋の窓を開け放った。
「あ、あの、私はどうすれば。」
榊は慌ててベッドから身を起こし、美浜を見つめた。
しかしあいかわらず美浜はいつもの無表情で榊を見返す。
「君は受験生だろう。受験に専念しなさい。」
それでも榊は諦めない。
「あの、帽子を無断で作ったことは謝ります。だから…」
「その事を怒っているわけではない。こんな関係を続けることが
私の為にも、君の為にもならないからだ。それじゃあ私はもう行くよ。
外は暗いから君も気をつけて帰りなさい。」
言い終わると同時に美浜の体が宙に浮いた。
「ああ!待って!」
榊は弾かれるようにベッドから飛び起きたが、その時にはもうすでに
美浜は夜空の彼方に飛び去ったあとだった。
榊はただ呆然と美浜の消えた暗闇を見つめることしか出来なかった。
363 :
名無しさん@HOME:03/07/25 22:21
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364 :
名無しさん@HOME:03/07/25 23:04
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本日の
>>1の切腹ライン
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( ・∀・)< このスレ666まで
逝かなかったら切腹しる(23:59:59まで)
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