MSとNOVELL、Linuxで提携-技術開発や特許で協力
バルマーの発言はどうであれ、こういう提携はいいものだ。
どんどんやるべきだと思う。
OSSの熱烈な支持者は「MS・商業主義・プロプライエタリは悪、オープンソースは善」
の善悪論を唱えがちだけど、あまりにも非現実的。
一部の利用者を除いて、ほとんどの利用者は「自分にとってメリットのあるソフトか?」
がソフトを利用する主目的であって、そんな主義主張は関係ない。
>バルマーの発言はどうであれ、こういう提携はいいものだ。
目的が、Novell以外のディストリビューション全てを潰すことにあったとしてもか。
>>19 だから、そういう考え方が非現実的。
MSとNovellの提携でNovell以外のディストリビューションが潰れることなど100%ありえない。
例えば、実際にredhatなどのディストリビューターの脅威になっているのは、超安値でサポートを
打ち出したOracle。
あるいは、一般のボランティア開発者を押しのけ、事実上のLinux開発の中心になっている
IBMやHPがOracleのようなサポート業やディストリ業に乗り出すことだと、ガートナーなどの
調査会社やIT業界記者やコンサルタントも指摘している。
【変容するオープンソース】(NIKKEI COMPUTER 2006.11.13)
オープンソフトの勢いに陰りが見え始めた。日経マーケット・アクセスが今年二月に公開したユーザー企業への
アンケートによると、全体の50.6%の企業が「OSSを利用する予定はない」と答えている。1年前の同じ調査では
「利用する予定はない」と答えた企業が39.3%だったから、1割以上がOSSへの関心をなくしたことになる。
同様の傾向は他の調査でも表れている。
調査会社のガートナーによれば、OSSで最も代表的なLinuxのサーバーOS市場での成長が鈍化し始めた。2006年の
シェアは約20%になりそうだが、08年に25%程度に達すると、その後は横ばいになる見込みだ。TurboLinuxの
矢野代表取締役社長兼CEOは「企業の情報システム部門で広まっているOSSへの失望感を反映したもの」と危機感を
持つ。(...略...)
企業が長期間にわたって使い続けるには、さまざまな有償サポートが必要になる。事前の動作検証やソフトの
品質改善をコミュニティに任せるのは難しい。そのギャップをベンダーが埋めている。有償サポートを提供する
redhatの技術者は「我々の活動は湧き水をボトルに詰めて家庭に届けるようなものだ」と説明する。だがその
サービス内容に不満を持つ企業もいる。
【重くのしかかるサポート 初期費用は安いが「安価で自由なソフト」は幻想】
早稲田大学は2005年3月にOSSを採用した「履修科目申請システム」の運用を開始した。だが1年半が経過した今、
開発を担当した神馬・早稲田総研システムアナリストは「オープンソースを採用したのはシステム。コストを
抑える狙いだった。だが現時点では本当に安かったのかどうかわからない」と語る。
このシステムは、MiracleLinux、Apache、PostgreSQL、PHPを採用したフルOSSの構成である。システム構築時に
かかったコストは、企画当初に見込んだとおりほぼ無料で済んだという。にもかかわらず、商用ソフトに比べて
安いかどうか確信がもてない理由のひとつには、毎年発生するサポート費用にある。 (...略...)
サポートの総額が年間で1067万円に達すことが判った。これに対してWindowsとOracleという代表的な商用ソフト
でシステムを構築した場合のサポートコストは197万7880円にしかならない。サポートの内容など細かな部分で
違いはあるものの、OSSの維持にかかる費用が商用ソフトの5倍以上に達するわけだ。
もちろん初期導入コストはOSSのほうが圧倒的に安い。
現時点での比較になるが、OSSの場合は114万円だ。これに対し、WindowsとOracleの場合、958万8000円になる。
だがサポート費用の差は800万円を超える。2年目以降も保守を受けるとすれば、OSSのコストのほうが高くなっていく。
構成:Web/APサーバ(2CPU)*14台、DBサーバ(2CPU)*5台
担当ベンダーNECのOSS初期費:MiracleLinux(6万*19)=114万
担当ベンダーNECのOSS年間保守費:MiracleLinux(5万*19)+Apache(24万*14)+PostgreSQL(60万*5)+PHP(24万*14)=1067万/年
商用標準初期費:Win2003SE(17万*19)+OracleSEO(64万4400*10CPU)=958万8000
商用標準年間保守費:Win2003SE+IIS+.NetFramework(3万1800*19)+OracleSEO(27万4736*5)=197万7880/年
※Windows CALを他システム利用のため早稲田大はすでに保有という商用側に有利な条件はあるが、商用側は標準料金であり
実際にはもっと値引きがあるというOSS側に有利な条件もあり
※早稲田がOSSを利用した理由に、Oracleには当時ユーザ数ライセンスしかなく、それだけで数億円必要だったことがある
【サポート切れ、互換性維持に難】
サポートが引き起こしている問題は価格だけではない。最も普及したオープンソースの一つであるLinuxで特に
顕在化しているのがサポートの期限切れである。 (...略...)
互換性の維持が十分ではないからだ。例えば「RHEL AS V.4 Update2」から「同Update3」への移行の場合、
日立の調査では「既存アプリケーションの動作に影響がある」ものが11件あった。日立OSSテクノロジセンタの
鈴木友峰部長は「Linuxの小さなアップデートでも互換性が失われることが少なくない。企業情報システムで
利用する顧客が気にするのは当然のことだ」と語る。 (...略...)
今後、サポート切れの問題はさらに深刻化する可能性が強い。国内のLinuxサーバ市場で70%以上のシェアを握る
のはredhatだが、同社はOSのサポート期間を出荷から7年間と定めている。 (...略...)
それでもサイオス(OSSで有名な旧テンアートニ)には「サポート期限の切れたLinuxをどうにかしてほしい」
という企業の声が引きも切らない。「09年5月になれば、02年5月に発売されたRHEL2.1のサポート期限が切れる。
当社だけでも2.1は数万本を出荷しており、間違いなくこれまで以上にサポート切れの影響は広まる」。
LinuxはOSSなのだから、サポート期限が切れるのはおかしいという見方も事実に即していない。redhatの場合、
サポート期限の切れたOSについてはFedoraと呼ばれるコミュニティがセキュリティ・パッチを提供してきたが、
今年8月で7.3および9のパッチ提供を終了した。コミュニティの関心は新機能の開発に傾きがちだ。しかも、
コミュニティにパッチ提供を強要するのは不可能である。同様の問題はLinux以外でも発生する。MySQLの
サポート期間は製品販売から6年未満だ。
OSSを積極的に採用する東京スター銀行の岩淵バイスプレジデントも「現在は、再構築のサイクルが短いフロント
業務のシステムにOSSを採用しているので、サポート期間は7年で十分だ。しかし基幹系システムの場合は7年以上
使うこともよくある。こういった場合には、サポート切れの問題が発生することになる」と話す。
【主要ソフトはベンダーの支援で成長】
すでに現在、LinuxやMySQL、JBossといった主要なOSSもベンダーの支援がなければ、開発が進まない体制に
なっている。Linuxの場合、機能要求をまとめているOSDL自体が、大手を中心とするベンダー75社が集まって
組織したものだ。開発への貢献度も高い。米IBMは約600人の開発者が、業務としてLinux関連のプロジェクトに
参加している。(...略...)
10/26にはOracleのラリー・エリソン会長兼CEOが、自ら企業向けにLinuxの保守サービスを開始すると発表した。
以前からエリソン会長は「Linuxを開発しているのは大手ベンダー」と公言してきたが、企業への浸透を進める
ために大胆な手を打った。Linuxを販売した後のサポート・ビジネスで収益を上げるredhatやNovellの協力も
無視できない。ApacheやTomcatなどを開発するApacheソフトウェア財団の状況も同様である。(...略...)
Apache Geronimoには、開発の中心的な役割を占める人物が30人いるが、そのうち13人がIBM社員だ。
ただベンダー主導で進むオープンソースには弊害もある。もともとビジネスを目的として開発を進めているので
安価に利用できるとは限らない。ソース・コードを公開しているとはいえ、ベンダーが機能強化や開発計画を
定めるために、ユーザー企業の希望がすべてかなうわけでもない。オープンソースを使った企業がサポートに
悩まされる理由の大半は、OSSがベンダー主導になっていることに起因する。(...略...)
SRA石井達夫取締役は「短期的には開発が進むかもしれないが、長期で見れば技術者コミュニティから離れて
開発が停滞する可能性がある」という。かといって従来型のコミュニティが開発するOSSに企業が期待するのは
難しい。コミュニティが「個人の興味」という動機で運営されており、企業向けの機能強化にはそれほど
熱心ではないからだ。(...略...)
現在、世界中で100万を超すOSSの開発が進んでいるといわれる。その数は現在も増えている。このことは
SourceForgeにおけるプロジェクト数の推移を見ても明らかだ。にもかかわらず、企業での利用はそれほど
進んでいない。
フォローしておくと、日経コンピュータはOSSを否定的に書いているのではなく、
問題点を挙げてこれからどうしていくべきかを提言するものになっている。
全文は日経コンピュータを購読すべし。
http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/itpro/hansoku/nc20061113_1.html 問題のひとつに、OSSの熱烈な支持者・推進者が「プロプライエタリ・商業主義・
MSは悪、オープンソースは善」という、一般利用者を無視した非現実的・観念的な
善悪論を唱えがちなところがある。
2chに極端な人物がいるのはしょうがないが、OSSコミュニティにおいてもそういう
人物は必ずしも珍しくない。
今回の日経の記事のような、OSSの問題点を提起するような発言をすると、
「なるほど、そういう問題もある。どうしていくべきだろう?こうしたらいいんじゃないか?」
ではなく、「オマエはxxの社員・工作員か!」のような反応もよくあることだ。
一部の利用者を除いて、ほとんどの利用者は「自分にとってメリットのあるソフトか?」
がソフトを利用する主目的であって、そんな主義主張は関係ない。
GPL3や今回のMS-Novell提携に関する議論に見られるように、オープン・自由が信条
でありながら、多様性を否定し自分たちのルールに拘る彼等の思想はあまりにも
独善的で閉鎖的。
これこそが、OSSの普及を妨げる原因のひとつだと言える。
柔軟さを欠き、極論を持ち出して前向きな捉え方を否定する
>>19のようなスタンスは
中世の魔女狩りの裁判や、世界状勢を騒がす宗教的原理主義者を思わせる。
彼らに対して「共産主義者」「カルト信者」という揶揄が使われるのは、的外れな
ことではない。
リーナスのような現実的で柔軟な考え方が、必ずしも主流にならないのは残念なことだ。
そのあたりの思想,信条の違いでフリーソフトウェアと OSS という違いが出てきたわけだが.
なんか痛いのがいるな。
28 :
login:Penguin:2006/11/27(月) 00:54:26 ID:5g8SOuI8
>25
難しい考え方は結局誰か個人の思想なのかもしれない
基本的には日常の仕事、趣味において無料で使えて済むソフトがあればそれが本来一番良い
お金を出しても欲しい物があればそれを買えば良い
後は買うはライセンスでは無く物として買っていたはずが、いつの間にか期限付きのライセ
ンスに変わっていた また期限中に発生したバクがいつまでも修正されず次のバージョンが
出たりして誤魔化している そういう事の繰り返しじゃお金を出して買うのは馬鹿らしい
そんなにいいならWindowsとOracleを使って組めばいいのに。
オープンソースに拘って「自由とか言わずに俺様の欲しい物を作れ。
OSSなんだからもちろん無料でな。」なんて誰が聞くんだ。
>>29 だから、サーバ分野でもWindowsNTが選択される機会が増えてきたんだよ、
MicrosoftのOSやサーバはトータルコストがべらぼーに安いw