マルチブート総合スレ 2つ目

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96login:Penguin
>>94
ここのスレ風のスマートなマルチブートの方法を教えよう
(上の方のスレを見るといいページがあるぞ、)

(1)MBRにはMBM(http://elm-chan.org/fsw/mbm/mbm.html)をインストールする。
  WindowsOSを複数、加えてLinuxでマルチブート環境を作る際に最適なブートローダーだ。

  サイトから落としたzipを解凍して得たmbm.comを既に作ったであろうDOS起動ディスクに
  放り込んでおく。そしてそのDOS起動ディスクで起動し、MBM INSTALL と打ち、yを打つと
  MBMインストール完了。この作業以前にハードディスクにWindowsがいくつ入っていようと
  気にする必要はない。MBMインストール後もそれらは問題なく起動できる。ただし、Linux
  のブートローダのgrubとかliloがMBRに入っていた場合は当然問題だ。MBMをインストール
  するということはそれらを上書きして消してしまうということだからだ。そういう場合は
  MBMインストール前に”ブートローダ”をLinuxがインストールされている領域の先頭(PBRという)
  に入れ直しておく必要がある。

(2)に続く

97login:Penguin:05/02/12 03:15:03 ID:tuRZ6fIw

(2)さて、次はOSのインストールだが、実は順番は何でもいい。
  好きな順番でインストールしてくれ、
  (好きな順番でインストールしたり、OSを入れ直したりが自由に出来る
   やり方を教えているのだ。)

  ただし、Windowsのインストール時にマルチブートに対応するような
  ハードディスクのパーティション分割は出来ないから、普通はまず
  Linuxをインストールすることになるだろう。

  既にWindowsがハードディスクを全て使っている場合は、PartitionMagicとか
  partedとか使って何とかしてくれ。

  WindowsのC:が10GでD:が50Gとかの場合は50Gの領域を開放すれば、マルチブート
  に利用できる領域が充分確保できる。その場合は上のparted等の作業は不要だろう。

  後でも触れるが、Windowsをインストールする際には一つだけ注意点がある。
  またLinuxをインストールする際にも注意点がある。(1で既に触れた内容ではあるが)

(3)に続く
98login:Penguin:05/02/12 03:27:31 ID:tuRZ6fIw

(3)Linuxのインストールを説明する。
  >>94がどのディストリを使うかは知らないが、マルチブートが可能なパーティション
  分割をおこなわなくてはならない。インストーラの自動にまかせずにfdiskを
  使わなくてはならない筈だ。

  Windowsのシステムドライブは基本パーティションでなくてはならない。
  LInuxは/bootとか/とかswapも含めて全ての使用パーティションが拡張パーティションの
  中の論理パーティションで大丈夫だ。したがって、基本パーティションを3つ確保し、
  拡張パーティションを一つ確保、そして拡張パーティションの中にLinux用の領域や
  Windowsのデータ領域を確保するのが、WindowsOS複数+Linuxでマルチブートする際の
  オーソドックスな形だ。

  インストールの際の注意点はブートローダの設定だ。

  ブートローダはどのディストリでもデフォルトではMBRにインストールされるが、
  ここではそれを選んでは駄目だ。
  ディストリによって詳細は異なるが、大概、”高度なオプション”なるものを選べば
  ブートローダをMBR以外に設定できる。ここでブートローダのインストール先を
  Linuxの領域の先頭(PBRという)をを選んでおけば良い。ブートローダがgrubでも
  liloでも同じだ。

  上の注意を守ってLinuxのインストール後に再起動すれば、Linuxが起動できることが
  確認できる筈だ。

(4)に続く
99login:Penguin:05/02/12 03:41:47 ID:tuRZ6fIw

(4)Windowsのインストールを説明する。
  既にWindowsOSが一つはインストールされているかもしれないが、
  ここでは最初のWindows、後から追加するWindowsもインストールのやり方は
  全く同じで注意点も全く同じだ。((2)の冒頭に書いたこと参照)

  Windowsインストール前に一つ作業をする。
  (Linuxインストール時にWindowsインストール用基本領域は確保されているとして)
  1.WindowsのインストールCDでブートする前にHDDからパソコンを起動する。
  2.MBM画面で今からインストールしたい領域を選んでEnterを押す。
   (システムがないとのエラーになるでしょうが、それでいいんです。)
  以上です。
  以上の作業で今からインストールしたい領域がアクティブになります。
  アクティブな基本領域はWindowsやWindowsのインストーラにC:ドライブと認識され
  ます。(たとえ3番目とか4番目の基本領域であっても)

  以上がインストール時注意点です。マシンをリセットしてWindowsをインストールして
  下さい。

  Windowsインストール時に、Windows95系、WindowsXP,2003はMBRのMBMを上書きして
  独自の非常に機能が貧弱なブートローダをインストールします。(1)で使ったDOS起動ディスク
  をつかって再びMBMをインストールして下さい。MBMはWindowsがMBRにインストールする
  ブートローダの上位互換だと見なして頂いて結構です。Windowsのブートローダを上書き
  してのMBMインストールはいかなる場合でもおこなってOKだと思ってください。

以上で方法の説明は終わりです。
(5)でまとめをおこないます。
100login:Penguin:05/02/12 03:56:05 ID:tuRZ6fIw
(5)は質問に即して書くことにしよう。

今回説明した方法の大きなメリットを挙げておく。

1. LinuxやWindows、どのOSもブート環境が独立しているので、
   どれも順番を気にせずに再インストールがおこなえる。

2. liloやgrubでマルチブートする際に必要な設定ファイルの編集が
   必要なく、設定内容をメモする必要もなければ、なくしてしまう
   心配もなく、間違った設定をして悩む可能性もない。

   (MBM画面で起動したいパーティションを選んでEnterを押すだけで
    設定ファイルなしにちゃんとマルチブートができる)
101login:Penguin:05/02/12 04:22:11 ID:p3PtJ+9R
すげえ力の入ったレスだ。感動した。
102login:Penguin:05/02/12 04:27:02 ID:tuRZ6fIw
もう一つ大きなメリットがある。

3.インストールしたWindowsのシステムドライブが全てC:なので
  インストールしたWindowsのコピーや移動ができるのだ。
  Windowsのプログラマーなどにとっては非常に便利だ。
  (Linuxのコピーは元々簡単)

  第一基本パーティションにインストールされているWindowsOSを
  例えば第三基本パーティションにコピーし、ほぼOS内の環境を
  変えずに起動させることができるのだ。

  ここでは例としてWindowsXP Proのコピーを説明する。

  WindowsNT系OSは稼働中のコピーができないので
  WindowsXPをコピーするには、別のパーティションにWindows2000以上
  入っていれば、そのOSを使ってコピーすれば良い。

  まだ一つしかWindowsOSが入っていない場合は、もう一つインストールするか
  DriveImage等のツールを使ってコピーする必要がある。

  コピー後に必要な作業
  (1)boot.iniを編集する。
    partition(1)となっている箇所をpartition(3)と変更する。

  (2)MBRのNTシグニチャをクリアする。
    これはマシンによって方法が違う。
    大概のマシンではDOS起動ディスクで起動し、FDISK /MBRを実行し、
    その後、MBM INSTALL(MBMの再インストール)をすれば良い。
    ただし、最近のマシンのBIOSはFDISK /MBRを受け付けないものが多い。
    その場合は、LInux上で作業をおこなえば良い。

  以上の作業後、コピーしたWindowsがちゃんと起動する。
103login:Penguin:05/02/12 04:41:36 ID:tuRZ6fIw
>>102
FDISK /MBRがおこなえないマシンでNTシグニチャのクリアをおこなう方法
(NTシグニチャのクリアをおこなわないとコピーしたWindowsNT系OSでログインすることは
  できません)

いろいろ方法はあるのだが、ここでは Linuxらしい方法を説明する。
HDDはプライマリマスターに接続されているとする。

# dd if=/dev/hda of=mbr.img bs=512 count=1 (MBRのバックアップ)
いよいよ作業
# dd if=/dev/zero of=/dev/hda bs=1 seek=437 count=7
これでNTシグニチャのクリアが出来ました。

次にWindowsNT系のOSを起動した際に新たなNTシグニチャが設定されます。


上記の作業方法ではミスをすると大変なので、安全を期するのであれば、
# dd if=/dev/hda of=mbr.img bs=512 count=1
# dd if=/dev/hda of=mbr437.img bs=1 count=437
# dd if=/dev/zero of=zero9.img bs=1 count=9
# cat mbr437.img zero9.img > mbr446.img
ここでバイナリエディタやhexdumpを使って、mbr.imgとmbr446.imgの内容の違いを確認
します。先頭から437バイトまでは共通でmbr446.imgは最後の9バイトが0で埋められている
ことを確認します。
確認後に
# dd if=mbr446.img of=/dev/hda を実行
以上
104login:Penguin:05/02/12 10:03:00 ID:sxHvALVN
>>96-103
このまま流れてくのはもったいないな。
http://linux2ch.bbzone.net/
に書いといてよ。
105login:Penguin:05/02/12 10:04:14 ID:PKf0lpo3
95-103>ありがとうございます。
MBMを使うことを検討してみます。
愚直だったか!
106login:Penguin:05/02/12 10:22:18 ID:PKf0lpo3
>>95-103
あるいは、
DR-DOS
Windows XP Professional
FreeBSD 5.3
の3つを基本領域にインストールした後に
拡張領域にFedora Core 3を入れる環境の場合、MBMが適しているでしょうか?
FreeBSD 5.3を最後に入れたほうが良いのだろうか?
107login:Penguin:05/02/12 11:55:08 ID:tuRZ6fIw
>>106
>>100,102のメリットに価値を見いだすのなら、今回説明した方法を採るのが良いだろう

”最後に”FreeBSD 5.3をインストールする理由などはない。他のOSと同様いつ
インストールしても良い。

インストール順を考慮しなくてはならない手法は愚かで時代遅れな方法だと
ここでは”大胆に”宣言しておく。


FreeBSD5.3のインストールについては注意点がある。

インストール時にブートローダをどこに入れるのか問われた際に
None を選んで欲しい。

Noneというのは実は”MBRを上書きしない”という意味でブートローダを
インストールしないという意味ではない。
Noneを選んでもFreeBSDスライスのPBRにちゃんとブートローダがインストールされるので
心配ない。

またNoneを選ばすにMBRにFreeBSDのブートローダをインストールしてしまっても慌てることは
ない。もちろん、今まで触れてきたようにMBRを再インストールすれば良い。


今後は下げでいこうな。