【らぶらぶ】るりぴょんの貧困生活7【しあわせ】

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OPERA MAGNA 「POE」
著者:雷X 2010年5月30日 日曜日 18:45

スペインのシンフォニック・メタルバンドの2nd。2006年発表の1stも好評だったそうだが、
この作品は「シンフォニック・メタルかくあるべし」という絶品の仕上がりに殆どのクサメタラーは狂喜すること間違いなしと言える仕上がりとなっており、本当に久々にヘヴィロテ作品となった。
その作曲力はオレが敬愛するRHAPSODY OF FIREのLuca Turilli、FAIRYLANDのPhil Giordanaに匹敵するものがあると感じた程で、聴き込む程にその印象的なメロディと緻密なアレンジを深く味わうことができるだろう。

この作品は、著名なアメリカの推理・ホラー小説作家、エドガー・アラン・ポーの生涯をコンセプトにしたとのことだが、全編スペイン語で、
日本盤には日本語訳ではなく、英語訳(バンドのヴォーカルが直々に翻訳したそうだ)が封入されているので、ストーリーを理解するには英語力が必要だ。
しかしそのサウンドを聴くだけでも、エドガー・アラン・ポーの波乱万丈の人生を表現するに相応しい内容だと感じさせる。

具体的には、FAIRYLAND等のファンタジック・メタルのようなパートに加え、そのままのタイトルである#11「Edgar Allan Poe」などで、
怪しさやダークさを表現したパートがあったり、同類のバンドと比較するとメロディやオーケストレーションに哀愁、慟哭といった要素が多いことで、これがこの作品ならではのオリジナリティともなっていると言える。
また、リズムチェンジも含みつつ疾走するパートも豊富で、疾走大好きメロスパーにとってもたまらないサウンドが表現されているのも素晴らしい。

特に印象に残った曲を記しておくと、#2「El Pozo Y El Pendulo」は、FAIRYLANDのようなパートあり、HEAVENLYのようなパートあり、そしてサビメロは日本のクサメタルのような超激クサメロを聴かせてくれる究極のシンフォニック・スピードメタルチューン!
#3「Un Sueno En Un Sueno」のサビメロ〜Cメロの流れもあまりのクサさに失神寸前! そして3:02〜のパートは、RHAPSODY1st「Legendaly Tales」の「Flames Of Revenge」の2:35〜のパートそっくりで笑いつつその劇的展開に悶涙! 
#04「La Mascara De La Muerte Roja」では間奏の壮大なパートに悶涙! #10「La Caida De La Casa Usher」はFAIRYLAND1st「Of Wars In Osyrhia」の楽曲を想起させる究極のファンタジック・メタル!

ネット上で試聴した時の期待を遥かに上回る、オレにとって1年〜数年に1度レベルの名盤であり、2001年〜2005年頃、クサメタルが盛り上がっていたころ、
DARK MOOR2nd「The Hall Of The Olden Dreams」やFAIRYLAND1st「Of Wars In Osyrhia」、HEAVENLY2nd「The World Will Be Better」を聴いて感動した時と似たような感覚を今オレは味わっている。
日本盤とは言え、1,680円という非常に良心的な価格となっており、クサメタラーならば迷わず買いの1枚だ!
キラーチューンの#2「El Pozo Y El Pendulo」を試聴してみよう。他の曲もYoutubeで聴くことができる。


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