ふふふ。
野良猫に愛の手を。
8 隣町へ猫を追い払えばよいのか
「エサやり禁止」の発想はどこから来るのだろうか。エサがないと猫が煙のように消えてしまうわけではない。子供でも少し想像力を働かせてみればわかる。
野生動物ならば山へ帰ればいいのだろうが、野良猫には帰る場所はない。つまり隣町へでも移動してもらうか、餓死や病死でいなくなる事を期待しているわけだ。
自分の地域だけがきれいになれば、隣町は迷惑しても良いという考えはいかがなものだろう。あまりにも利己主義で反社会的な思考ではないか。
子供達にいったいどう説明できるのだろうか。
9 死亡率が上がると繁殖力が高まる
エサが減り栄養が悪くなると猫の寿命は縮まる。抵抗力が落ちて病気になりやすくなるからだ。病死する猫も確かに増えるだろう。
しかし動物は生存の危機感が強いほど、より繁殖し子孫を残そうと努力する。発情の回数はさらに増えて、それに伴うトラブルも増える。
そしてたくさん産まれてたくさん死ぬということが毎年繰り返される。住人は子猫の死体処理を常にやり続けなければならなくなるだろう。
ゴミが荒らされ、衛生状態の悪い不健康な猫が増え、町の不衛生なイメージは拡大する。