子供の頃秘密基地作ったよな!?

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319ななしのいるせいかつ
中学三年の頃、学校内で鬼ごっこをしているうちにあることに気付いた。
「一階の廊下の所々にあるフタはなんだ?」と。
開けようと思ってもなかなか開かない。次の日、あるヤツはマイナスドライバー、
あるヤツは懐中電灯をもって登校してきた(こういう物資の協力が絆を深めたんだなぁ)
そして、マイナスドライバーを使って開けようとしたが、なかなか重い。
やっとのこと開けたら、中は真っ暗。懐中電灯で照らすと、結構深い。
潜入は不可能と判断し、断念。明日、違う場所に賭けることにした。
ともあれ、死体があるとか、誰かが住んでるとか、引きずり込まれるなんて噂しあって
帰ったが、仲間の一人は怖い怖いと言ってわざわざ反対の方向を一緒に帰ってやった。
320ななしのいるせいかつ:2007/01/18(木) 06:05:03
翌日、いろんな所を検分してみたが、どうも木工室の地下空間が最適のようで、
そこに本格的に潜入することにした。
昼休みが始まると同時に内側から鍵を掛け、一人ずつ入っていった。
中は高さ1メートル、教室の20畳くらいの広さで、四方に小窓があり、
砂が床を覆っている、いわゆる土台の部分だった。
さっそくここを秘密基地とし、各自がいろんなものを持ち寄ることにした。
木工室だったので木片は沢山あり、それでソファを作ったり、図工で作った
電灯を運び込んだり、スプレーで落書きしたりした。
321ななしのいるせいかつ:2007/01/18(木) 06:11:45
その内、ここで一晩明かさないか?ということになり、見つかる危険もあったものの、
スリルには勝てず、その日をXデイとし、それまでに物資の調達に走った。
ブルーシート、寝袋、カップラーメン、缶詰、御菓子、エロ本と。
中には金持ちの仲間もいたんだが、そいつは金持ちの割りに不良で、タバコと
酒をここぞとばかりに持ち込んできた。
親にはそれぞれ嘘をついて、部活終了後、シャワーを浴びて、木工室に集合、
一晩中喋って、食って、調子にのって吸えもしないタバコを吸い、
スタンドバイミー状態だった。
今となってはいい思い出。