「竹島は日本の領土である。」決して譲歩する気はない。
竹島は韓国では「独島」と呼ばれ、日本帝国主義からの
独立のシンボルとして韓国人の間で大きな注目をあびている。
日本の敗戦後、韓国は日本の植民地支配から脱し、自国の
領土の主権を回復した。その後日本が韓国を植民地支配する
以前(1905年、明治期)に実効支配した「竹島」を、韓国は戦
後のどさくさにまぎれて韓国の領土と主張し始めた。李承晩
(イ・スンマン)が1952年に「竹島」を含む当時の日本の領海
の保有を一方的に宣言したのがそれである。
しかし、「竹島」は日本が韓国を植民地支配する前に、当時
韓国政府も権利を全く主張していなかった時期に、日本が
「日本国の領土であること」を宣言したものであり、当時の
日本の国力からして妥当な保有宣言であった。つまり、竹島は
植民地として韓国から奪ったものでなく、韓国を植民地支配
する以前に日本の領土になっていたのであり、韓国が植民地
支配のシンボルとして「独島(竹島)」を持ち出すのは論理的
におかしいのである。
明治期の国際関係の常識からして、イギリス・フランス・ロ
シア等世界の列強が帝国主義的拡張の結果として植民地化した
地域は国際関係を規定する最重要のルール「国際法」の観点に
てらして、妥当な保有だと認識されていたし、現在もそうみら
れている。
そもそも、植民地主義を過去にまでさかのぼって否定したら、
現在のアメリカやロシアの領土のほとんどが正当性を失う。
つまり、現在の地政学的秩序がめちゃめちゃになるのである。
したがって、第一次大戦以前の帝国主義時代までさかのぼって
領土を再分配することは不可能なのである。
韓国が主張していることはまさに現在の国際関係を支えている
原理を侵すものであり、一方的なナショナリズムの表出に他
ならないのである。日本は「国際法」に則って「竹島」が自国
の領土であることを宣言する。