【Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ】人生で一番驚愕した瞬間 4度目

このエントリーをはてなブックマークに追加
228ななしのいるせいかつ
地元にキチおじさんがいた。
旧式の携帯みたいなのを無線機に見立てて、いつも何かに指令を出してる。

ある時は戦地に部下を派遣している自衛隊の隊長(お前も行け)。
ある時は爆発現場に部下を突入させたレスキュー隊の隊長(お前も行け)。
ある時は首相官邸でのスパイ活動をしているチームの隊長(東北で何してる)。

ものすごい大声だから、かなり遠くにいても分かるんだけど、
ある時ぼーっとしてて、ぶつかりそうになるまで気付かなかった。
その瞬間から、私は敵国のスパイとして追われるハメに(スパイ隊長の日だった)。
『やつは一般人を装ってジーパンだ!』とか、服装を余す事無く解説された。
早足でふりきろうとしたけどダメで、でも走ったら本気で拘束されるんじゃないかと不安で
泣きそうになりながら小走りになった。

常に3メートルほど後ろを付いてきた(尾行していると大声で言っていた)ヤツがついに私の真横に。
よほど興奮したのか、声は最大ボリューム。
よせばいいのに、横目で見てしまった。そしたら、
『挑発された!俺の事は心配するな!責任は俺が取る!だから命令を!』
と、隊長のクセに誰かに命令を求めはじめた。

その先に運良く派出所が。
飛び込んでおもわずベソかいた。
おまわりさんがヤツを見て、全てを理解してくれたらしく、奥にかくまってくれた。
ヤツは派出所の周りで『俺はスパイを退治した!』と宣言し、しばらくして帰ったらしい。

夜だったし、人通りもなくて、本当に殺されるかと思った。
『女子大生の遺体発見!』とか、翌日の朝刊にでるのかな。でも今殺されたら早くても夕刊かな、とか
妙に冷静な自分の想像が逆に怖かった。
おまわりさんに家まで送ってもらったけど、その後もヤツの声が聞こえると逃げるクセが付いた。

今は引っ越したからどうなってるかは知らないけど、ああいうヤツはどうしようもないのかな。