【原発】原発情報3682【放射能】

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781地震雷火事名無し(東京都)
>>779続き

原発推進派からの審査長期化の批判の矛先は電力会社でなく規制委。特に島崎に向けられた。
島崎を支えてきたのは、事故をめぐる専門家としての後悔だった。2002年、国の
地震調査委員会の部会長として、福島を含む日本海溝沿いのどこでも高い津波が起こる
可能性を指摘した。警告は生かされなかった。
震災後の講演では「あの予測をもとにしていれば、対策があったはず」「大変残念です」
と繰り返した。「自然が語りかけることに素直に耳を傾ける。この基本に立ち返って
科学的な判断を提供したい」と委員就任を引き受けた。
審査の判断は委員の裁量も大きい。だが、5月末に安倍政権が示した新委員の名簿に
島崎の名前はなく、原子力工学が専門で業界と近い東京大教授、田中知の名前があった。
「あまりに露骨すぎて役人にはできない人事」。原発推進役の資源エネルギー庁幹部らでさえ、
そう口をそろえる。
再稼働を進めたい政権にとって、早く動かせるなら原発はどこでもよかった。
壁とみられたのは、やはり島崎だった。(敬称略)

(原発再稼働を問う:1)壁は「島崎」、揺れ想定「14」上乗せ:朝日新聞デジタル