セシウム濃度13倍に上昇=港湾内、土壌固め影響か−福島第1
東京電力は10日未明、福島第1原発の港湾内で9日に採取した海水から最大で1リットル当たり
1200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。採取場所は2号機取水口の前で、湾内の
水の移動を抑制する水中カーテン「シルトフェンス」の内側。前日採取分(同90ベクレル)から約13
倍に急上昇した。
2号機取水口近くの護岸では、汚染された地下水が海に流出するのを防ぐため、薬剤で土壌を固め
る工事が行われている。東電は「薬剤を注入する際の圧力で、汚染された土の一部が港湾内に出た
ため」とみている。
2号機取水口付近では、事故直後の2011年4月に高濃度汚染水が流出しており、土壌が汚染され
ているという。
シルトフェンス外側でも、セシウムが同227ベクレルと前日採取分(同106ベクレル)の2倍に上昇した。
(2013/10/10-02:09)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013101000030