国家情報院(国情院)による選挙介入事件について捜査を進めているソウル中央地検特別捜査班(尹錫悦〈ユン・ソクヨル〉班長)は1日、
昨年の大統領選挙直前に起こった国情院の女性職員の監禁事件当時、野党・民主統合党(現・民主党)の組織局長だった男を先月30日に逮捕した、と発表した。
検察は「男に対し数回にわたり出頭するよう通告したが、男が応じなかったため逮捕状を取り、自宅近くで逮捕した」と説明した。
男は大統領選直前の昨年12月11日、国情院がインターネット上で文在寅(ムン・ジェイン)候補を誹謗(ひぼう)中傷するコメントを書き込んでいるとして、
心理戦情報局に所属する女性職員(29)が住むオフィステル(住居兼事務室)に押し掛け、出入り口をふさいで、パソコンなどの証拠を差し出すよう脅した疑いが持たれている。
当時、男をはじめとする民主統合党の関係者らは、国情院側が女性職員を外に連れ出すまで、約40時間にわたってオフィステルの前を占拠した。
女性職員はその後「不特定多数の民主統合党関係者が自宅への侵入を図ったり、出入りを制限したりした」として、監禁や住居侵入の容疑で告訴した。
検察は、男が現場で女性職員の監禁を主導した可能性があるとみて、
女性職員の個人情報などを入手した経緯や、監禁の理由、党レベルでの組織的な指示があったか否かなどについて調べを進めている。
先月14日、国情院による選挙介入事件について捜査結果を発表した特別捜査班は、国情院の女性職員の監禁事件のほか、ソウル地方警察庁のキム・ヨンパン元長官と政界の癒着疑惑や、
国情院が簡易投稿サイト「ツイッター」に書き込んだ疑いが浮上している、大統領選に関する320件の書き込みについて捜査を行うため、捜査班を解散せず、引き続き捜査を行う方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130702-00001153-chosun-kr