韓国のサムスン電子 の時価総額は6月に253億ドル(約2兆5200億円)減り、縮小幅は競合するソニーの時価総額を上回った。
主力のスマートフォン「ギャラクシーS4」の売上高は投資家の期待に応えられなかった。
サムスンの株価は4月26日のS4発売以降に9.7%下落 。
JPモルガン・チェースとモルガン・スタンレーは、携帯電話販売でほぼ3分の1を占めるサムスンの収益予想を引き下げた。
ブルームバーグが集計したデータによると、アナリストの15人がサムスンの4−6月(第2四半期)の純利益予想を下方修正。
同社は株価とS4の販売に関してコメントを控えた。
革新的と受け止められていない高額な端末の購入を消費者が手控える中、
3580億ドル規模の携帯電話市場で高級機種メーカーは苦戦している。
米アップルの株価は「iPhone(アイフォーン)5」を発売後の1カ月間で9.4%値下がりした。
韓国では中国の華為技術やZTE(中興通訊)がギャラクシーS4の8分の1程度のコストの約100ドルでスマホを販売している。
リーディング投資証券のアナリスト、オ・サンウ氏(ソウル在勤)は
「前機種と大きな違いがないため、S4を購入する相応の理由が消費者には見当たらない」と説明。
「サムスンにとってはどのメーカーよりも中国企業が大きな脅威になりつつある」と語った。
サムスンの株価は6月に12.7%下落。月間の下落率としては昨年5月以来の大きさとなった。
同社は5日に4−6月期の営業利益と売上高の暫定値の発表を予定している。
ブルームバーグが集計したデータ によると、営業利益は10兆ウォン(約8700億円、アナリスト33人の予想平均)、
売上高は58兆5000億ウォン(同37人の予想平均)が見込まれている。
2013/07/01 10:05
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MP8EBQ6KLVR701.html