悠然と構えてたら、アメリカと中国が足並み揃えて組んで仕切るTPPが、
そのままFTAAPに発展して、日本完全にハブられた上で、
APECがそのまま自由貿易圏化するFTAAPに放り込まれるだけの話。
日本がTPPに参加する流れになったのは、APECが90年代から進めてる、
APEC自体を自由貿易圏化する構想たるFTAAP(そもそも、現在のAPECはFTAAP実現の為に存在している)を、
実現する為の予備的フレームとして、TPPやASEAN+3&6の枠組みが指定されたからだ。
FTAAPの予備的フレームとして挙げられるのは、以下の三つ。
TPP、CEPEA、RCEP。
CEPEAは日本主導のASEAN+6の枠組みだが、事実上頓挫した(ASEANとオセアニアに嫌われた)。
RCEPは事実上中国主導で殆ど動いてない(これも高確率で頓挫する)。
で、結果として事実上生き残ってるのが、P4で既に動いてたTPPであり、
日本だけでなく、RCEPが上手くいかない中国もTPPに愁訴を送り始めているのが今。
つまり、FTAAPに参加する前提の日本の場合(参加しないならAPECから抜けなければならない)、
選択肢はTPPに参加してFTAAPに備えるか、
韓国みたいに自力でTPP同等のFTAを締結しまくり、FTAAPに備えるしかない。
TPPを回避しても、結局同等以上のFTAAPが来るから、避けても無駄。
FTAAP自体を避けるべくAPEC抜けるなら、それこそ十数年後、
世界最大市場となるFTAAPから外れるという、ほぼ自殺行為に等しい選択肢を選ぶ事になる。