甲状腺癌・のう胞発生等の情報スレ 13

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519地震雷火事名無し(東京都)
>>517
に続けて。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20130316
これはこれで正しいのですが、さらにこれに加え、先の計算をする必要があります。

50枚中1枚が当たりの確率の宝くじを、クラス50人で買ったとします。
最初の8人が順番にくじを開けて、8人目が当たったとします。
そうすると、残りの42人の当たりの確率がゼロになるかと言えばそうではなく、
残りの人たちの当たりの確率は1/50のままです。

例えば、全員がくじを開ける前の、当たりが出る期待値は、1/50 × 50 = 1 ですが、
8人目が当てた時の期待値は、1 + 1/50 × 42 = 1+ 0.84 = 1.84となります。
逆に、45人目まで誰も当たらなかった場合は、1/50 × 5 = 0.1となります。
しかしながら、1/50というのは、途中経過で変わりません。自分のくじの当たり外れは、他人の当落と関係ありません。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/N/NATROM/20130315/20130315173535.jpg
で、この集団の事前確率(有病割合)3.95%は、その後のさらなる検査で、実際に誰が何人確定しようが、
3.95%のままで変わらないので、76-3=73人に、もう一度同じ検査をやって、2×2表にしてみます。
病気あり=73×0.0395=2.88を使って2×2表を埋めていくと、

病気あり   病気なし   合計
診断陽性     2.60     7.01    9.61
診断陰性     0.29     63.10    63.39
 合計      2.88     70.12 73.00

感度=90%
特異度=90%
偽陽性率=10%
偽陰性率=10%
陽性反応的中割合27.00%
陰性反応的中割合99.55%
事前確率(有病割合)=3.95%

となります。確定した3人の他に、2.88人、実際に陽性の可能性が考えられます。
520地震雷火事名無し(愛知県):2013/03/17(日) 17:41:09.73 ID:2zYY446h0
>>519
乙であります。小児甲状腺がんリスクが600倍くらいになったと思えばいいのかな
521地震雷火事名無し(東京都):2013/03/17(日) 17:49:16.59 ID:extkP5t20
>>519に続けて。

いずれにせよ、3人でも、3+2.88=5.88≒6人のどちらにせよ、
多発は多発なのだから、被害を減らすため、何がしかの対応をすべきです。

WHOの計算はたぶん間違っていません。なのにWHOの計算結果とズレるということは、
WHOに提出した被曝量の見積もりが違うのだと考えられます。

もしも、事故初期の被曝が多かったのだとすれば、
継続的な検査の範囲を、大人にまで広げる必要もあるかも知れません。

あるいは、事故初期以降、継続的に被曝しているのだとすれば、
住民帰還運動を、よくよく注意して再検討する必要もあるかも知れません。

とにかく、被害をなるべく抑えるため、よく調査し、必要な手立てを打つこと。
水俣病では、漁民もチッソも国も、長い目で見れば、誰も得をしていない。
みな損をしている。こんなことを繰り返すのは、実に愚かなことです。
間接的に、国民全員にもふりかかってきます。

被害をなるべく抑えることは、国民共通の利益であり、
目指すべき方向なのは明らかでしょう。
522地震雷火事名無し(東京都):2013/03/17(日) 18:00:02.01 ID:extkP5t20
>>520
所論ありますが、もともとの数を、2人/100万人とすれば、

3人/38114人で、78.7人/100万人となり、39.4倍
5.88人/38114人で、154.3人/100万人となり、77.1倍

の計算ですね。今のところは。

(今後、調査の進捗とともに、数字は変わってく可能性があります)
523地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区):2013/03/17(日) 18:17:52.74 ID:Tihpiawo0
>>521
WHOや放医研の推計値は、2011年3月24日から30日に行われた原子力災害対策本部の
スクリーニング(浪江、飯館、いわき市1080人)を基にしていますが、
これはかなり欠陥のある検査です。

@ 放射性ヨウ素被曝の場合、被曝から0・5日以内に測定を行うのが原則。
  基本対策本部の検査は事故から14日後。  

A 測定には甲状腺専用のWBCーを使用するのが原則。しかし、実際に使用されたのは、
  空間線量用の簡易式サーベイメータである。原子力安全委員会ですら、これは「測定」ではなく
  「スクリーニング」にすぎないと認めている。

B 甲状腺等価被曝線量100ミリSVは、頸部線量0・2μ/hに換算される。
  スクリーニングは、バックグラウドが0・2μ/hというノイズが多い場所で行われた。
  これでは、正確な被曝量を把握すること自体が不可能。

C 11年4月1日に原子力安全員会が文科省、放医研、福島県に対して、バックグラウンドノイズがない場所での
  甲状腺WBCを使用した再検査を依頼したところ、三者はこれを拒否した。
  理由は「モニターが重い、不安を煽り、差別を生む」というものだった。

放射性ヨウ素の初期被曝量推定について(2013.02.20 早川正美)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou228Hayakawa-report.pdf
524地震雷火事名無し(東京都):2013/03/17(日) 18:33:14.16 ID:extkP5t20
>>523
新疆ウイグル(千葉)さん、ありがとうございます。
これだけ手際よくまとまったレスが、すぐに出て来るのはさすがですね。

@、A、Bの状況では、いろんな仮定に仮定を重ねて、
甲状腺被曝量を計算する必要がありますが、そこで、

(不安を煽り、差別を生む)と屁理屈をつけながら、
仮定に用いる数字をいろいろいじって、大本営発表にしたんじゃないかと心配です。
525地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区):2013/03/17(日) 18:46:55.09 ID:Tihpiawo0
>>524
東京さんこそ、計算ありがとうございます。
放医研でさえ「甲状腺等価線量について大きな困難と課題が山積している」
という本音を漏らしており、「50ミリシーベルトを超える子どもはいなかった」
という政府発表を信じる根拠などありません。

・空間線量をはかる簡易式サーベイメーターで甲状腺の被曝量を測定するというデタラメ

・頸部線量0・2μ=等価線量100ミリSVというスクリーニング・レベルを設定し、
それを外部線量0・2μのノイズがある場所で行うというデタラメ

・甲状腺モニターは重いから使用しないというデタラメ

・原子力安全委員会ですら「測定」ではなく「スクリーニング」にすぎないと認めている不十分な検査

こんなデタラメのスクリーニングが独り歩きし、あたかも科学的実測値のように
御用学者とメディアが宣伝しまくり、福島県民と日本国民が騙されているということです。

不思議なのは、山下俊一のチェルノブイリ検査についてはあれだけ
執拗に重箱の隅をつつく連中が、このズサンなスクリーニングについては
何も言わないことです
526地震雷火事名無し(京都府):2013/03/17(日) 19:00:13.25 ID:h13rgP+F0
http://www.dailymotion.com/video/xkca1f_yyyyyyyyyy_news?start=27#.UUWSq1eqkRQ

アメリカ国立公文書館のGHQ機密資料の中に、181冊、1万ページに及ぶ原爆被害の調査報告書が眠っている。

子供たちが学校のどこで、どのように亡くなったのか詳しく調べたもの。

200人を超す被爆者を解剖し、放射線による影響を分析したもの…。

いずれも原爆被害の実態を生々しく伝える内容だ。
527地震雷火事名無し(東京都):2013/03/17(日) 19:02:48.29 ID:extkP5t20
>>525
リンク先の早川正美氏作成の資料も、よくまとまった良い資料ですね。
よくぞ色々な資料を見つけて来られますね。感心します。

>シンポジウム翌日 1 月 28 日の新聞記事はまるで「大本営発表」のような有様
>だった。「甲状腺被ばく30ミリシーベルト以下」「だから安心」一色だった。
>しかし、その 2 週間後には、「大本営発表」に逆らうような事態、すなわち高い
>発症率を伴う小児甲状腺がんの事実が記者発表されたのだった。

>原子力安全委員会は、3 月の検査はあくまでも「スクリーニング」であって測
>定ではないと判断したのである。しかし、福島県当局と放医研および文科省当
>局は、これを拒否した。初期被曝線量を正確に知る道がこれで完全に閉ざさ
>れてしまった。HNK の ETV 特集「埋もれた初期被ばくを追え」でも、この問題は
>取り上げられた。

>2013 年 1 月 27 日のシンポジウムでは、この問題に吟味を加えなかった。意図
>的なスルーなのであろう。私は一昨年から気になっていたのでシンポジウムに
>参加したのだが、説明もなく話題にもならなかった。
>根本のデータが信頼置けるものならば、理論に基いてどう試算しようとも、
>得られた推定値の信頼性を評価することが出来る。しかし根本のデータが危う
>いものならば、それをいかに操作しても、もともとの不確実性が支配して、評
>価に値する信頼性は得られない。それはまるで、基礎工事をしないで砂の上に
>スカイツリーを建設するに等しい。

>「安心を与える」という政治的な目的のために、科学を、真実を覆い隠す手
>段として用いてはならない。

早川氏の言うとおりだと思います。
528地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区):2013/03/17(日) 19:17:36.69 ID:Tihpiawo0
>>527
いえ、この資料はやわらかさん(妄想さんではなく、いつもソース貼ってくれる方)
から頂いたものです

初期被曝線量の実態なんて誰も把握していない
ということがよく分かります
529地震雷火事名無し(東京都):2013/03/17(日) 19:34:41.45 ID:extkP5t20
>>528
そうでしたか。やわらかさん(ソースの方)も、
いつも良レスをされますよね。
530地震雷火事名無し(愛知県):2013/03/17(日) 20:17:20.12 ID:2zYY446h0
>>522
1桁計算間違ってましたね。すいません。
531地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区):2013/03/17(日) 20:18:46.39 ID:Tihpiawo0
>>529
あの方の貼るソースは参考情報が満載です
532地震雷火事名無し(大阪府):2013/03/17(日) 21:10:42.05 ID:sViXOkOz0
通りがかりの女性ですが,良スレですね。
福島以外にも、嚢胞、結節が多く出ていることをどう解釈したらいいのか
と思っておりました。
年月が教えてくれることで、今後福島近辺では甲状腺癌が多く出現し、
離れた地域では、嚢胞、結節だけで癌は出ないと思うのです。
533地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区):2013/03/17(日) 21:39:32.09 ID:Tihpiawo0
>>532
チェルノブイリではポーランド、チェコスロバキア、北部イングランドなどで
1990年から(大人の)甲状腺癌が有意に増加しています。
西日本で同じことが起こるかどうか、
今の所は断定は難しいですが、
4月6日などにはプルームが西日本を舐めつくしているので、
少し気がかりです

あと嚢胞や結節が増えるということは、
内分泌ホルモンの不全(不活性、亢進)につながる
リスクとなるので、仮に対照群検査が正しいとすれば、
注意が必要になると思います
534地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区):2013/03/17(日) 21:43:17.60 ID:Tihpiawo0
ちなみに、韓国では放射能プルームを警戒して、
4月6日に全部の学校を休校にしました。
535地震雷火事名無し(やわらか銀行):2013/03/17(日) 21:44:27.26 ID:44Bc7rBr0
以前ウイグルさんに教えて頂いた、放医研や弘前大学によるヨウ素被曝推計方法の問題点に関する英文記事も、その後調べてまとめてみました。宜しければご覧になって下さい。

■(放医研による)福島県民の甲状腺被曝推定方法についての疑問点
>3月下旬に甲状腺スクリーニングを受けた子供のデータと、日本原子力研究開発機構でWBCによるセシウム内部被曝検査を受けた18歳以上のデータを基に、体内の放射性ヨウ素とセシウムの比率を3対1と仮定。
(甲状腺検査結果は国が、セシウム被曝検査結果は県が別々に管理している。両方の検査を受けている子がいれば、比率の精度を高める上で参考になるが、検証されていない。)
この比率を基に、スクリーニングを受けなかった他地域住民の甲状腺被曝線量を、そのセシウム内部被曝線量から推計した結果、福島県民の大半が30ミリシーベルト以下で心配は要らないと放医研は結論付けた。
しかし、この仮定や計算方法については多くの専門家が疑問視しており、上記比率についてもさらなる検討が必要だとの指摘がシンポジウムでは相次いだ。
 原子力規制庁などによれば、大気に放出された放射性ヨウ素とセシウムの比率は10対1。土壌における比率は、原発北西では10対1、南では50対1と考えられている。
一方、事故直後に原発周辺の放射線量を測定した約50人の体内におけるヨウ素とセシウムの比率は1対1から50対1で、中央値は11対1であった。
さらにその一方、弘前大の床次眞司教授らが2011年4月に調べた浪江町住民5人のヨウ素とセシウムの比率は1未満対1で、ヨウ素がセシウムを下回っていた。
http://ajw.asahi.com/article/0311disaster/fukushima/AJ201302140072
http://apital.asahi.com/article/story/2013021400001.html
https://twitter.com/fvjmac/status/301918045251706880

 なぜ、国と県のデータを統合し、甲状腺検査結果とセシウム被曝検査結果の両方を受けている人を探して、比率の精度を高めようとしないのでしょうか。
 また、大気中のヨウ素とセシウムの比率は10対1。土壌の比率は10〜50対1。事故直後の同一人物の人体における、ヨウ素とセシウムの比率の実測値は1〜50対1で、中央値は11対1。
これに比べて、栗原氏推計の3対1や、床次氏推計の1未満対1というのは、ヨウ素の比率が不自然に少なくはないでしょうか。

■フジテレビ『特命報道記者X 2011』(全14:45 一部書き出し)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=8SsUTxa1lGk#!
バンダジェフスキー博士の妻ガリーナ医師:「原発事故の後、心臓障害は2倍から2.5倍に増えました。考えられる原因は結局、食べ物に含まれるセシウム137です。」

ゴメリ市産科病院のセルゲイ医師:「この病院には全州の危険な患者達が集中するとはいえ、正常な赤ちゃんは全体の2%しか生まれません。私の主観では、放射線は子供達に大きな影響を与えています。放射線を浴びれば免疫は弱くなる。
私達は、日本の信州大学との協力で、女性の子宮内に蓄積したセシウムの量を測ったことがあります。通常より多いセシウムが発見されており、これから胎児への影響を詳しく調べます。
被曝による健康障害を隠すのは、ベラルーシのシステムだ。」

松本市長の菅谷昭医師:「セルゲイ医師、よく言ってくれたなあ。ベラルーシでは原発を作る予定があり、(独裁者)ルカシェンコ大統領は、原発の悪い事を言わないように箝口令を敷いている。」

ウクライナ小児心臓外科医療センターのウラジーミル理事長:「心臓弁膜症は、原発事故後、実感として確実に増えています。しかし、残念ながら客観的データがありません。」

ナレーション:「実感はあっても客観的データが無いため、患者は被害者として認められていない。
親達は自分を責めながら人生を過ごしてきた。汚染された地に生き、我が子が病を持って生まれた時、『データが無い』という言葉はどう聞こえるのだろう。」