お互い語り合って前向きに暮らす助けになるような集まりにしたい」と話している。
福島避難者 道南で連携
100人規模目指し ネット函館発足
支援拡充の要請や情報共有
東日本大震災により、福島県から道南に避難してきた人たちをつなぐ「福島避難者ネットワークー函館」(鈴木明広代表)が発足した。
国や避難先自治体に支援の拡充を求めるとともに、孤立しがちな避難者の情報共有を図る狙い。
避難者自らがつくる支援組織は道南初で、6日の函館市への要望から実質的な活動をスタートする。
避難者ネットは函館で避難生活を送る鈴木さんら4世帯でまず結成した。
福島からの道南への避難者は函館117人、北斗26人、八雲と七飯が各8人、せたな2人の計161人(5月上旬現在、道まとめ)。
鈴木さんによると、避難者同士の連携が弱く、行政への要望をまとめたり、放射能や生活への不安などを語り合ったりする場が少なかったという。
今後は避難者に呼び掛け、ネットワークへの100人規模の参加を目指すとともに、行政などへの要請活動に取り組む。
具体的には、経済的に厳しい状況に直面し、放射能による健康被害への不安を抱く避難者の現状を踏まえ、
@借り上げ住宅の期限の3年間延長
A雇用や起業への援助の拡充
B甲状腺検診など健康チェックの充実
ーを要望の柱とした。
6日、函館市に要望するとともに、同市議会にも陳情する。
このほか、道南の支援団体とも連携し、避難者同士が語り合える場や子ども向け保養ツアーなども企画する。
鈴木さんは「大震災から1年3ヵ月たつが、今後の生活も不透明で不安がある人も多い。
問い合わせは鈴木さんрO90・2984・3752へ。