大阪 橋下市長 がれき 大阪市単独で受け入れたい 3
和歌山の3月2日の県議会一般質問の知事の答弁
東日本大震災で発生しましたがれきの広域処理についてはですね、たいへん深
刻な問題であるということはわかるんですけども、たとえば可燃物は被災地に焼却能力が
少ないから早く処理するためには焼却能力を貸してくれというような話をするならば私は
一理あると思うんですけれども、例えば石とか土とかですね、そういう土砂など不燃物は
被災地にも埋立処分をする所が多くあるはずでございまして、地形的にも東北地方には割
合そういう所がありそうな気が私は幼少の身から旅行をいっぱいしておりますので思うん
です。そういうことですから、国が求めている広域処理というのはいったい何なんだろう
かと私は常に疑問に思っており、そう申し上げております。国はがれきが溜まっているか
ら他県も引き受けろというふうにどうも言ってるだけのような気がしまして、それを引き
受けない、理解しないのは何か情けない、冷たい、そういうところがある。それがマスコ
ミがそれをまた大いにあおっているような感じがありまして、何となく変だなあというふ
うに思います。
本県においては、現実にどうかというと、焼却能力がたいへん余力が少ないんです。少
しあると思われます和歌山市においてもですね、実は焼却灰はフェニックスに埋めにいっ
ているわけでございます。これの良い悪いはあると思いますけれども、市町村が所有する
最終処分場の残容量が逼迫しておりましてですね、現に和歌山市に確認してもあまり積極
的ではありません。そういう観点から和歌山県では受け入れられる状況に現実的にないと
いうことだと思っております。
御質問では、関西広域連合の機能について御質問がありましたが、これはですね大阪湾
沖の廃棄物処分場を搬入先に検討しているというがどうかという御質問でございましたけ
ども、関西広域連合でやっていることはですね、震災廃棄物を各府県で仮に受け入れると
したら、その際の安全性が確保される統一基準というのを国とは独自に決めておこうと、
要するに我々として科学的な考え方をまとめておこうというふうに動いておりまして、そ
れは当県も参加して知恵を出していきたいと思っているんです。
一方ですね、現実の災害廃棄物の受入の可否の決定は最終的には当該自治体で判断して
くれということになっておりまして、これは関西広域連合で統一的に決めるというわけで
はございません。
大阪湾における北港処分地への最終処分については、大阪府のこうやって決めたより厳
しい受入基準をもって、大阪府が安全性を確認し、それで大阪府がそこへ入れるというこ
とであれば和歌山県としては大阪府、大阪市の判断に委ねたいと考えております。