>>307のものです。
>>313さんのテーマに関して、有名なのは、やはり、Bandazhevskyによる、次の論文です。
"Chronic Cs-137 incorporation in children's organs", 2003 Swiss Med Weekly
ダウンロードできるかどうかわからないけれど、一応リンクをはっときます。
http://www.smw.ch/docs/pdf200x/2003/35/smw-10226.PDF 10数名の、剖検症例の臓器ごとのセシウム蓄積。心臓にもたまりますが、いろんな臓器に広く分布します。
カリウムと似た挙動を示す、と言われているので、至極もっともなデータですね。
断っておきますと、心臓のセシウム濃度が特異的に高くならなくても、セシウムに限っては、他の放射性核種とはメカニズムが異なり、
興奮性の臓器(心臓、骨格筋、神経系)に症状が出やすいというメカニズムは、十二分に想定されます。
放射性物質の障害メカニズム、と言えば、世の中の識者は「DNA障害メカニズム」ばかりに目が行きがちですが、
おそらくは、今後長い時間を掛けて、基礎医学の分野でも、内部被曝による放射性物質のターゲットは、
もっと広い範囲で、他のモレキュール(分子)も対象となる、という報告が上がってくるのではないか、と予想しています。