放射性物質の吸収率、サツマイモなど比較的高め
福島第一原発事故による農地汚染を受けて、農林水産省は27日、野菜や果物など計21品目について、土壌から放射性物質を吸収する比率を発表した。
トマトは低い値だったが、サツマイモやジャガイモは比較的高かった。同省は農地の汚染状況と照らし合わせ、作付け作物を決める際の参考にしてほしいとしている。
リンゴなどの果樹類は比率が低かった。果樹園は土を深く耕さないため、地表に積もった放射性物質が土中深くまで移動しにくいためなどとみられる。
コメでは、同様の比率を基に、土壌1キロ・グラム当たり5000ベクレル超の放射性セシウムが検出された水田での作付けを制限しているが、今回は基になるデータが少ないため、新たな作付け制限の基準とはしない。
(2011年5月28日09時46分 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110528-OYT1T00227.htm