福島第一・二原発事故 技術的考察スレ21

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944名無しさん@お腹いっぱい。(青森県)
ちと遅レスの上、流れぶったでスマソ

>>428
爆発を想定して建物設計する場合、爆発エネルギーは上方へ逃がすというのが常識で、
横方向へ逃がそうとすると柱等の主要構造体の連鎖的破壊→上部構造体の落下→全壊と、
被害が拡大する恐れが出るので余程特殊な考えがない限りそんなふうにはしないです。
つまり、

        (⌒⌒)ドカーン
       /| ||
       |/__      
       ヽ| l l│<ハーイ  
       ┷┷┷       これが理想型w

綺麗に吹き飛ぶことを前提とする屋根は壁部に対して相当軽量なものとしなければなりません。
「波形鉄板」は軽くて強度もありロングスパンにも張り渡すことが出来るので爆発を想定する建物には
うってつけの材料だけど、これにコンクリートを打設した「合成床版」にすると丸っきり性格の違うもの
(コンクリートの床=強固な床)になってしまいます。

で、#1の画像を見ると壁が見事に吹き飛び屋根がそのまま残って真下に落下してますよね。
「合成床版」ゆえの結果と言え、上記理由から爆発を想定した建物としては0点。
屋根が上手く飛び散らずに部分的に残ったなら仕方ないにしても、こんなに綺麗に丸ごと残って
しかも落下していると言うことは「そういう設計ではなかった」というのが一番説明がつきます。


あと、SRCの可能性も否定できないと思ったのは、
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/images/110415_1f_3_9.jpg
@梁、柱が比較的まともな形で残っており、また柱梁共に接合部単位での破壊がほとんどで途中で
折れているような箇所が見受けられない。
鉄骨を芯材に帯び筋入れてコンクリ打つと柱、梁単位でユニット化するから鉄骨だけ露出するような
破壊はしないと思う。柱ぼろん、梁ぼろんって感じで壊れるはず。
A帯び筋にスパイラルフープを採用していること。RCでも使わなく無いが何となく怪しいw
B外壁が吹き飛んだ時の影響か、柱外側のコンクリート定着部分が剥ぎ取られている。
RCの場合、壁筋は柱主筋内側に配筋するのが普通なのでこんな壊れ方するだろうか?
完全スリットだとしても当時の設計では止め筋入れてる筈でその様子は見受けられない。
SRCなら帯筋外側で配筋した可能性も考えられる。

どれも決定的じゃないので苦しいですがwま、この辺はどっちでもいいかな、と。
いずれにしろ#3、4は爆発エネルギーの逃げ場が無かったせいであんな様になったってことで。