R/Bの上部構造だけについての俺(一級建築士)的見解。
#1
屋根床版が比較的綺麗に大梁ごと真下のフロアーに落下している。
外壁は主要構造部を残してものの見事に吹き飛んでいる。
この状況から考えて外壁は鉄骨造+パネル構造。
周囲の瓦礫飛散状況からみてPC版では無さ気。
柱が鉄骨造なので問答無用で屋根も鉄骨造。
GE設計なので爆発を想定している等の書き込みがあったが、もしそうならこんなに綺麗に残ったりしない。
屋根は波形鉄板上に鉄筋を配筋しコンクリートを打設した合成床版。
爆発エネルギーが比較的弱い外壁部から抜けた際、膨張した上部主要構造部に引っ張られる形で
大梁固定ボルトが破断し真下に落下したと思われる。
#3
俺にも
>>298同様、#3と#4は同じ構造に見える。
柱、梁、外壁の主要構造部はRC造、若しくはSRC造。
外壁はPC版のようにも見えるがそれなら柱梁にこんなに鉄筋がダラダラ残らない。
三方完全スリットを切っているせいで比較的綺麗に抜けたと思われる。
3_9.jpgは恐らく非常開放用のパネル部(名前なんて言ったか忘れた)ではないだろうか。
屋根構造はS造。床版は#1と同じく合成床版。
ちなみにこの合成床版に使う鉄筋はD10程度をタテヨコ@200とかで使う。
最も弱い屋根床版が吹き飛んだが、所謂“固い”構造だったお陰で爆発エネルギーが抜けるところが無く
周囲の破壊も凄まじいものとなってしまったと思われる。
#4
じつは俺的にここが一番不可解。
油火災による破壊なら屋根面の梁も同様に溶けて落下するものだが明らかに他と同様、
合成床版の屋根とRCの外壁が吹き飛んでいる。
しかし爆発跡が比較的綺麗なので、最初に内部火災があり接合部が弱っているところに
爆発があったのではないだろうか?などと想像もしたがそんな都合良く水素が溜まってくれる筈もない。
しかもプールの燃料も損傷してないとするとなにが???って感じ。
参考画像
http://photos.oregonlive.com/photo-essay/2011/03/fukushima_dai-ichi_aerials.html