双葉町の役場ごと埼玉に移転ってどうなの?★12

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471名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)
頭の中お花畑なボランティアには、資料のこの辺を読んで頂きたい。
内閣府 阪神・淡路大震災教訓情報資料集 から一部抜粋。

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2.第2期・被災地応急対応(地震発生後4日〜3週間)

【03】ボランティアの問題点

【教訓情報】
02.時間が経つにつれて、ボランティア活動が被災者の自立、被災地経済の復旧を妨げる
のではないかとの問題が指摘された。長期化に伴い、ボランティア活動の主体は、徐々に
被災地内の団体などへと移行した。

【教訓情報詳述】
02) 長期化するにつれて、ボランティアによる支援活動と被災者の自立とのバランスをいか
にとるかが大きな問題となった。


◆[引用] (震度7エリア公益法人・ボランティア担当職員ヒアリング結果)災害弱者に対しても、徐々に様々な
団体が救援に来てくれるようになったが、サービス合戦のような状況も見受けられた。被災地の団体としては、
他地域から被災者救援団体が出てきてくれたらその団体に任せて、次の課題を見つけていくことも肝心であ
る。[『平成10年度防災関係情報収集・活用調査(阪神・淡路地域) 報告書』国土庁防災局・(財)阪神・淡路
大震災記念協会(1999/3),p.12]
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◆[引用] (被災地市民グループインタビュー結果)ボランティアは何でも据え膳にしてしまおうとした。ボラン
ティアのミーティングで「自立を妨げることはせず、とりあえず突き放せ、最小限度のことだけはやってあげよ
う。」ということにした。日替わりで来るボランティアには避難所には入ってもらわずに、長期滞在のボランティ
アだけが、ローテーションを組んで一つの避難所を継続的に支援する形にした。田舎の人は閉鎖的なので、
まず1週間ぐらい補佐役として入って、面識や意思疎通を深めながら継続的に取り組んだ。[(財)阪神・淡路
大震災記念協会『平成11年度 防災関係情報収集・活用調査(阪神・淡路地域)報告書』(2000/3),p.13]
472名無しさん@お腹いっぱい。(catv?):2011/05/01(日) 23:33:47.58 ID:YyzM65uE0
◆[引用] (被災地市民グループインタビュー結果)支援する側の気持ちが、自立を支援するというよりも、『気
の毒だ、かわいそうだ。』の気持ちでの対応がずっと続いたために、被災者の自立が遅れている。様々な助
成金があったからこそ出来た支援活動等はたくさんあるが、助成金や物資が人の心をつぶしている部分も多
い。そのまま災害公営住宅に入っても、「後は自分達でやっていこう。」という気持ちが無く、「前はこうしてくれ
たのに。」となっている。例えばテレビである災害公営住宅にはお米が分配されたということが映ると、『なぜう
ちには来ない。』となっている。ボランティア、マスコミ、行政も、震災前に地域で皆が少しずつ気持ちを合わ
せて作ってきたものを壊してしまったということを非常に強く感じる。[(財)阪神・淡路大震災記念協会『平成
11年度 防災関係情報収集・活用調査(阪神・淡路地域)報告書』(2000/3),p.26]
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◆[引用] (被災地市民グループインタビュー結果)物資をもらっても、最初の頃は受け取る方は「有り難い」、
持って来られる方も気持ちがこもっていたが、今は双方が義務的になった。被災者がどのように前向きに生き
ていくかということが、心のケアとして必要だと思う。[(財)阪神・淡路大震災記念協会『平成11年度 防災関
係情報収集・活用調査(阪神・淡路地域)報告書』(2000/3),p.26]

◆[引用] 被災者は、突然の大災害に見舞われたため、避難所では茫然となっており、本来、自分たちででき
る身の回りのことさえ、ボランティアに頼っていた面もあった。それを受けて、ボランティアは被災者の日常生
活に関して何でも支援する形となっていた。

 その後、被災者も希望にあわせた、自立支援につながるボランティアが必要になってきた。しかし、双方の
思いがすれ違い、一部に被災者ニーズに合わず、必ずしも被災者の自立を促すとはいえないボランティアも
見られた。
[小西康生「県民の参画と協働による取組み」『阪神・淡路大震災 復興10年総括検証・提言報告(4/9) 《第
3編 分野別検証》 II 社会・文化分野』兵庫県・復興10年委員会(2005/3),p.21]▼
473名無しさん@お腹いっぱい。(catv?):2011/05/01(日) 23:34:43.78 ID:YyzM65uE0
3.第3期・本格的復旧・復興始動期(地震発生後4週間〜6ヵ月)
【01】避難所の長期化

【教訓情報】
02.ボランティア等に依存し、自立が遅れる被災者が見られた。

【教訓情報詳述】
02) 避難所におけるボランティアの活動は有効だった。しかし、避難所運営がボランティア
にまかせきりになった避難所では、被災者の自立が遅れる傾向があった。


【参考文献】
◆[引用] 基本原則は「被災者自らが立ち直れるように周囲で支える」ことであり、必要とされる以上のことはせ
ず、不必要な干渉もしないことが大切[中井久夫 他『昨日のごとく 災厄の年の記録』みすず書
房(1996/4),p.86]
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◆[引用] ボランティアが被災者の自立意識を把握しきれておらず、ボランティアが被災者の仕事の申し出を
断った[松井豊・水田恵三・西川正之 編著『あのとき避難所は 阪神・淡路大震災のリーダーたち』ブレーン
出版(1998/3),p.71]
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◆[引用] 避難所内部の自治組織があってこそ外部ボランティアもうまく機能するのであろう[松井豊・水田恵
三・西川正之 編著『あのとき避難所は 阪神・淡路大震災のリーダーたち』ブレーン出版(1998/3),p.53]

http://www.bousai.go.jp/1info/kyoukun/hanshin_awaji/about/index.html