※4月9日10時の段階での情報を基準にしています
※福島原発での冷却作業は続いています。状況を注視しましょう。
放射性物質の空への放出は落ち着いています。水を介しての漏れは続いています
指示が出ている場所では政府・行政の指示に従ってください
避難指示、屋外退避が出ている地域【以外】は普通の生活をしましょう
あなたの健康を考えるのなら、タバコの煙のほうが危険です!っていうのが今の状況
◎逃げたほうがいいですか?
避難命令・退避命令が出ている地域以外では、逃げずに普段の生活をしましょう
水道水は普通に飲めます、料理にも使えます、風呂もシャワーも安心
それでもどうしても何かしたいひと、心配でたまらないひとは
関東・甲信越・東北・北海道太平洋側に限り
外出を少し控えて室内で待機する、外出するときは花粉症対策と同じことをする
それ以外では普通に生活してよろしい
◎雨がふりそうです
できれば濡れないようにしてください、風邪をひきますから。濡れてもシャワーして洗濯すればおk。
◎外出している家族の対策は?
現在は外出なら何の心配もないです(深呼吸してもだいじょうぶ)
◎放射線の値が高いそうですが?
放射線を出す可能性があるチリが微量飛んでいると思われます
そこからでている放射線が観測されています
◎放射線が観測されるって危険でしょ?
世界中のどの地域でも地震・事故のまえから放射線は観測されています
自然放射線といわれるもので、それと比較して値は上がっていますが、それでも安心の数字です
◎それでも危険ですか?
このチリは放射線を出せばだすほど、その出す力を失うチリです
時間がたてば間に、その力はほぼゼロになります
大量に吸い込むと体の中で放射線を出し続ける(いわゆる内部被曝)ですが
現在までに測定されている量では健康には何の心配もないです
◎食べ物は安全ですか?関東からの荷物は安全ですか?
一部地域の野菜や牛乳などで微量の放射性物質が検出されました、出荷制限の地域もあります
水道水も乳児は避けたほうが地域はあります
今後の情報に注意してください
◎なにか起きたときにはどうすればいいの?
NHKで繰り返し対策を説明しているので、その説明通りにしてください
◎シーベルトとシーベルト/時
シーベルトはSv、シーベルト/時はSv/hと書くこともあります
時速50kmの車で1時間走ると50km進むことができるのと同じで
1ミリシーベルト/時の強さの放射線があるところに1時間いると1ミリシーベルトの放射線を浴びます
1メートルは100センチメートルで1000ミリなのと同じように
1シーベルトは1000ミリシーベルト、1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト
数字を見聞きしたときは単位に注意しましょう
ベクレル、グレイ、キュリーなどの単位もあります
◎外部被曝と内部被曝は何が違うの?
放射線を浴びるということでは同じです
現在の避難・退避地域以外ではどちらの危険性も非常に低いです
◎でもみんな内部被曝が怖いといいます
それは正しいです
外部被曝の場合、放射線が出ているものから遠ざかる(例えば原発から遠ざかる)、
体についた放射性物質を洗い流す(シャワーする、除染する)ということで
被曝量の対策ができます
内部被曝の場合、被曝量の対策は、体内に入ったものを出すことですが
基本は排泄なので、対応が難しいです
ですので、できるだけ体内に放射性物質をとりこまないようにしましょうというのがまず大事です
◎核種とか線量変換係数とかなに?
内部被曝の場合、体内のどこからどれぐらいの放射線が出ているのは測るのは難しいです
そこで、体内にとりこんだ物質の量から放射線の被曝量を推定します
放射性物質は元素によって放射線を出すパワーが違います
(元素ってのはざっくり言うと、どういう物質なのか、ということ
水H2Oは水素という元素と酸素という元素からできています)
ですので、内部被曝ではどの元素を取り込んだかが重要な情報で、それを「核種」ということがあります
それぞれの元素が放射線を出すパワーを計算するための数値は「線量変換係数」です
内部被曝の大きさは核種と線量変換係数から計算できます
◎計算してどうなるの?
結果として、シーベルト、あるいは、毎時シーベルトという単位の数値がでます
この結果、外部被曝と同じように、あなたが放射線からどれぐらいのダメージを受けているのか
それがわかるのです
【よくある質問:妊娠前、妊娠中なんですけど】
・両親のいずれかが、受胎前に生殖線への放射線被ばくがあったとしても、
それにより子供にがんあるいは奇形が増加するという結果は、示されていない。
・妊娠中(器官形成期・胎児期初期)、放射線の影響を受けやすいのは事実
・ただし少なくとも10〜20万μSv(累積)以上の放射線被ばくがないと、
これらの影響は生じない
・長時間かけて被ばくした場合には、被ばく中にDNAの回復が起きるため、
短時間での被ばくよりもはるかに影響が出にくい
・水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内
日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf ※ただし、自然被ばく(原発事故がなくても、宇宙や大地や食料から受けている放射線)の
レベルでも、奇形や小児発がんは皆無ではありません。