福島第一・二原発事故 技術的考察スレ11

このエントリーをはてなブックマークに追加
24名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区)
197. 2011年4月01日 16:51:44: Nb9roWCkVY
>プールの付近に有る、縮れたインスタントラーメンの麺みたいな奴

ヘリの映像で確認できますが燃料棒ではありません。非常に薄っぺらいものです。
おそらく壁や天井の内装材ではないかと思われます。

****************************
3号機爆発分析

3号機爆発映像
http://www.youtube.com/watch?v=d1WW18QId50&feature=player_embedded

爆発時に巨大な球体の煙が出現し上昇する。
同時に短時間だが排気塔から蒸気が噴出するのが確認できる。
これは圧力容器もしくは格納容器内で急激な圧力上昇が生じて逃がし弁が開いたと考えられる。
建屋上部にて水素爆発が起きたとしても格納容器は閉じているだからその爆発圧力は格納容器内には及ばない。
然るに爆発は格納容器内、もしくは圧力容器内で生じたと考えられる。
爆発の原因として最も可能性の高いものは圧力容器内で燃料棒が最臨界に達して圧力容器底が抜け、格納容器内の水と急激に反応した水蒸気爆発である。
圧力容器の底が開いて格納容器と空間が連続したため水蒸気爆発の圧力はフラスコ状の格納容器の内面、およびすべての配管に掛かる。
各配管の逃がし弁が開き排気塔から爆発圧力が逃げた。
よって格納容器内で水蒸気爆発が起きたことは確実だと思われる。

排気塔への配管の破壊
http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/9434903-essay.jpg
http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/-23d570f1af767772.jpg

タービン建屋から3号機横を通って排気塔へと繋がっていた配管が破壊されている。
配管位置は建物下部であり、爆風による破壊とは考えにくい。
これは設計強度をはるかに超える圧力が内側から急激に掛かった為と考えられる。
このことから爆発時の排気塔からの蒸気噴出が短時間であり、その後、破断した排気管から3号機西へ向けて大量の水蒸気が噴出し続けたことが考えられる。
爆発映像で確認すると、西側へと相当の距離まで地を這う煙(水蒸気)が確認できる。煙は一旦西側建物に阻まれるが建物と建物の間を走り抜け西側の山の斜面を駆け上がり上空へ舞い上がったことが推察できる。
注意したいのは爆発直後の黒い煙から一瞬の後に水蒸気と思われる白い煙が黒い煙の下に噴出していることである。
これは格納容器内の水蒸気爆発の圧力によって配管のみならず格納容器そのものも破壊されたことを示すと考えられる。
格納容器はフラスコ状の形状をしており、設計思想上から上方向へ破壊されるようになっている。
しかし上空写真及びヘリコプターからの動画を確認すると、炉心があると思われる南北中央には天井クレーンが落下しており、その上部の屋根構造体である鉄骨もほぼそのまま存在しているため圧力容器が垂直に上空へ飛び出したとする説には同意できない。
しかし3号機外壁の破壊状況を見れば炉心上部のオペレーションフロアの下の階も破壊されていることは一目瞭然であり、この破壊はオペレーションフロアの水素爆発と言うよりも水蒸気爆発による格納容器上部の横方向への破壊に連動したものと考えられる。
外壁破壊状況は西側と北側が顕著なのだが北側にある2号機外壁がほとんど被害を受けていない。
3号機外壁のもっとも損傷している部分は北西の角である。
このこととから均一に掛かるべき爆風よりも一瞬早く炉心から北西方向が破壊されたと考えられる。
25名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区):2011/04/02(土) 14:39:49.15 ID:FGoaAP0g0
衛星写真
http://www.digitalglobe.com/downloads/featured_images/japan_earthquaketsu_fukushima_daiichi_march18_2011_dg.jpg

上記写真の中央の一番上の建物に注目していただきたい。
3号機から300mほど離れていると思われるが外壁が破壊されている。
その建物から右下にある丘の上の建物の外壁も破壊されている。爆発の凄まじさが分かる。
建物の配置から水蒸気がどのように吹き出し広がったかが理解いただけると思う。爆発映像と共に見比べて頂きたい。

さて、もう一つ注目すべき点がある。
3号機東側のタービン建屋の屋上である。
爪で引っかいたような跡が3本有り、真ん中の跡は穴まで開いている。
3号機の爆発高さとタービン建屋の屋上の高低差は16mほどでありタービン建屋の方が低い。
つまりこの爪跡が3号機建屋の外壁のコンクリートによるものであればやや上方から叩きつける形で爆発が起きたと考えられる。

これらの状況から爆発を再現すると、
まず格納容器内で水蒸気爆発が起こり格納容器上部が破壊される。
内壁や床が破壊される。
水蒸気と爆発によって粉砕された核燃料が建屋に爆発的に充満する。
壁と屋根を粉砕しながらオペレーションフロアに充満していた水素を持ち上げる。
水蒸気と核の塵とコンクリートの粉砕物と水素の混合物が上方へ浮かびながら爆発する。これが黒い球体の煙と思われる。
水素爆発は1号機の爆発を見る限り白昼に炎は見えない・
3号機の爆発はオレンジ色の炎が見える。触媒となった塵が赤熱したものと考えれば辻褄が合う。
爆発後の塵は高熱のため上昇する。これがきのこ雲の正体と思われる。
きのこ雲を核爆発と見るならば炎の色温度が低すぎるし破壊の程度が弱すぎると思う。
爆発はごく短時間に2回あったと考えられるのだが、爆発映像では3回の爆発音でありその間隔も長い。
もしかすると排気塔への配管の破裂が3回目かもしれない。

なんにせよ格納容器が損傷し、水蒸気と共に核物質が環境に相当量放出されたのは間違いない。
爆発から2週間経過して現状の汚染量である。
私自身は意外に軽かったと考えている。もっともこの季節、福島では海側へ風が多く吹くことが不幸中の幸いだったと思う。
だが1号機2号機にも3号機同様の爆発の可能性が今もって高いので油断してはいけない。。

原発の大きさがわかる画像(1号機)
http://www.newcs.futaba.fukushima.jp/05-20000519/f1-09.JPG

3号機は50m四方のサイコロと想像してください。
サッカーグランドの半分の大きさである。高さも50m。
まさしくモンスターなのだ。
現場にてモンスターに立ち向かう勇者たちに感謝と勝利を祈りたい。
どうかご無事で!!!