【新モデルだと】ECRR2010放射線リスクモデル【アウト】

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32名無しさん@お腹いっぱい。(東京都)
放射能の危険性/山賀 進のWeb site
ttp://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-genpatsu-5.htm
ttp://www.s-yamaga.jp/kankyo/houshasen-gai.gif

ガンや遺伝障害などは、放射線を浴びれば浴びるほどその発病の確率が高くなる可能性がある。
逆にいえばどんなに少なくとも浴びると危険だともいえる。
その両者の兼ね合いをとって、限界線量(許容量)というものが決められている。
日本政府はICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に準拠し、
職業人(原子力関係の仕事に就いている人)については 50mSv/年と定めている(ただし、ICRPは1990年に職業人は20mSv/年と勧告)。
一般人は1mSv/年である(厳密には250μSv/3ヶ月)。
職業人の方が50倍も高いのは、仕事上放射線の知識はあるし、それに仕事上ある程度浴びざるを得ないからである。

微量放射線の害を評価するのは難しく、現在でも議論になっている。
一つは、確率現象なのだから、いくら被曝量が少なくても発病の確率が低くなるだけでゼロにはならないという説、
一つはある量以下ではほとんど害がないとする説(その量を「しきい値」という)、
もう一つは極微量ならばかえって細胞を活性化するという説(ホルミシス説)である。
しかし、実際はまだ科学的な合意が取れたとはいえないこのホルミシス説を、原子力産業は利用しようとしている。

ICRPは1Svを被曝すると、一生の間に致死的ガンになる確率を0.05としている。
つまり、20人が1Sv被曝すると、1人は致死的ガンになるということである。
職業人の限界線量50mSv/年だから400人に1人、あるいは40年間その量を浴び続けると10人に1人が致死的ガンになる確率である。
一般人の限界線量1mSvにしても、2万人に一人は致死的ガンになる、50年間では400人に1人となる。
もし、限界線量以下でもこの比例関係が続けば、どんなに被曝量が小さくても、
浴びる人が多くなればなるほど、また浴びる期間が長くなればなるほど、致死的ガンになる人の数が多くなる。
微量放射線についてよくわかっていない現在、やはりできるだけ被曝量を少なくする努力をした方がいいだろう。
放射能は医療用にも使われている、自然界にももともとあるという議論のまやかしには気をつけたほうがいい。