【新モデルだと】ECRR2010放射線リスクモデル【アウト】

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19名無しさん@お腹いっぱい。(東京都)
低レベル被ばく影響に関する最近の報告より 今中哲二(京都大学原子炉実験所)
第106回原子力安全問題ゼミ 2009.3.6
ttp://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No106/imanaka090306.pdf

ICRP(国際放射線防護委員会)によると、1Svの被ばくによりガン死する確率は5%である.
つまり1mSvの被ばくでは、0.005%となる.
1億3000万人が毎年1mSvの被ばくを受けると、
 0.00005×130000000=6500件
のガン死に相当する.
「ガン原因」についてのハーバード報告と「ICRPの放射線リスク」に基づく見積もりはよく一致している.

しかし、ICRPは最新の勧告で、
「低レベル被ばくの影響ははっきりせず、こんな計算は人心を惑わすのでしてはいけない」
と述べている.

しきい値説に与しないデータ:その2
オックスフォード小児ガン研究
1956年、Alice Stewartは、妊娠中にX線診断を受けた母親の子供に
小児ガンが多いことを報告した.この結果は後の研究でも確認された.

しきい値説に与しないデータ:その3
原子力産業労働者15カ国合同解析
◎対象者:約40万人、平均被ばく量19.4mSv.
◎平均追跡期間:約13年、死者:2万4159人、ガン死者:6519人
原子力産業労働者のガン影響が直接観察された!

日本の原子力産業従事者疫学調査 第V期調査結果
放射線影響協会文科省委託調査
◎対象者:約20万人、平均被ばく量12.2mSv.
◎平均追跡期間:約6.8年、死者:7670人、ガン死者:3093人
統計的に有意な増加傾向が認められている!

しきい値派が無視するデータ:
スウェーデンのチェルノブイリ汚染地域でのガン増加
1988-1996年約100万人対象、ガン2万件のデータ

最近の面白いデータ:
台湾の鉄筋汚染アパート住民疫学データ
Hwangら、Radiation Research 2008
◎対象者:6242人、平均被ばく量:48mSv.
◎追跡期間:1983〜2005、ガン発生数:117件
乳がんと白血病で増加の傾向が認められた

いずれにせよ、修復されない傷や機能が、長い間に積
み重なってガンになると考えられる.

まとめ
直線しきい値なしモデルを直接証明することはできないが、
それを否定することもできない.
データの限りでは「LNT仮説」が、合理的で(さまざまな批判に耐える)
最もタフなモデルであろう.