1 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):
高木学校 原子力教育を考える会
崎山比早子
崎山:ヨウ素剤についてお話したいと思います。
被爆のことなんですが、被爆の仕方には体の外から被爆する「外部被爆」と
体の中から被爆する「内部被爆」の二種類があります。
外部から被爆する場合、ガンマ線とかX線とか医療被曝とかとても多いんですけど
事故が起こった場合の中性子線、あとベーター線なんかもあります。
例えばプルトニウム、三号機ではプルサーマル燃料を使ってますけど
そのプルトニウムの場合はアルファ線が出てくるんですが、アルファ線の飛ぶ距離というのは
非常に短いんですね。大体細胞でいうと4つぐらいで止まる程。
飛ぶ距離は短いのですから体の外にある場合はあまり心配しないでいいですが
空気だとか、食べ物、水、体に取り入れますと細胞は近距離にありますので
アルファ線によるダメージはとても大きくて、例えばガンマ線やベーター線に比べ
生物を破壊する能力は20〜30倍。ですから一度体内に入るとアルファ線というのは非常に怖い。
プルトニウムなんかは体に入ると半減期は2万4000年ですし
体の外へ非常に出にくいので、一生抱え込むということになります。
ヨウ素剤なんですけど、放射性ヨウ素剤は揮発性ですから空気中に出てくることになります。
それは吸入や食事なんかから入ってくる訳ですが、どのような物によって放射性ヨウ素が入ってくるかで
吸収のされかたがそれぞれ違う訳です。
空気なんかは肺から入って肺から吸収。
食事や水ですと、腸から吸収されて血液に入る。
そのように一度でも吸収されたヨウ素は甲状腺に集積します。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):2011/03/17(木) 11:47:01.44 ID:ZFldfJBt0 BE:1350210454-2BP(0)
なぜ甲状腺に集まるかといいますと、甲状腺っていうのは甲状腺ホルモンを作っている訳ですね。
この甲状腺ホルモンっていうのは体にとってはものすごく重要なものですので
これがないと生きていられなくなる。
それで、甲状腺ホルモンを構築するためにはヨウ素が必要なんです。
1分子の甲状腺ホルモンにヨウ素が3つ必要。ヨウ素が入っていないと甲状腺ホルモンが作れない。
この理由から、ヨウ素は甲状腺に溜まっていく訳です。
甲状腺は、放射線であろうがなかろうが全てヨウ素を吸収するわけです。
ヨウ素剤が何故良いかといいますと
これを沢山飲んでおいて、血液の中の放射線ではないヨウ素の濃度を高くしておくと
吸収される量(放射線を含んだヨウ素)が少なくなるわけです。
例えば、1/10に薄まれば取り込みは1/10に、100倍になれば1/100になるという様に
放射線を含んでいないヨウ素を取り込んでおくのは非常に重要なことです。
吸収されなかったヨウ素に関しては尿や便などの消化器官から排出されます。
ですから、放射線を含まないヨウ素は安定ヨウ素と言われます。
では、いつヨウ素剤を飲めばいいかという質問がよくあるんですけれど
放射性ヨウ素が取り込まれる
・24時間前から同時 93%阻止
・2時間後では 80%阻止
・8時間以降 40%阻止
・24時間後 7%阻止
というように飲むタイミングというのが非常に重要になります。
このヨウ素剤をいつ配布するかということなんですが
被災者の方はたぶん避難所でもらうと思うんですね。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):2011/03/17(木) 11:47:35.26 ID:ZFldfJBt0 BE:2430379049-2BP(0)
●配布基準
・等価線量が100mSvになると予測されたとき
例えば、大気中に放射性ヨウ素が4,200ベクレル/㎥の時
24時間その空気を吸い続ければ100mSvになるんですが、
このような時に配布されると日本では定められています。
これは凄く高すぎるということもあって、WHOでは
子供なんかは感受性が凄く高すぎるということもあり
10mSv程度で配布するように推進しています。
日本やフランスなんかの原子力発電を盛んに行っている国では
この数値は高く設定されています。
ベルギーなんかは10mSvになっております。
ですから、いつ配布されるかということは非常に大切です。
一旦飲むとすぐに体外に排出されてしまう訳ではなくて
放射性ヨウ素というのは、もう皆様ご存知かもしれませんけど
ヨウ素自体は壊れていく訳ですから、物理的半減期(半分になるのが)が8日間なんですね。
それで、体内の半減期(体の中で代謝されて出ていくのも)も大体8日間(正確には7.5日)。
ですから8日経つと、飲んだヨウ素の半分が体外に排出されることになります。
ヨウ素剤というのはあまり毎日摂取しすぎると甲状腺を障害することになりますので
飲みすぎっていうのは良くないんですね。
日本では1錠配布して、それ以上飲まなければいけないときは
退避を優先するようにと言っています。
退避できればいいんですけど、出来ない場合はどうすればっていうことになると思うんですが
たぶん自治体はそれくらいのヨウ素を備蓄してるんではないかと思います。
(1錠以上必要なことを想定して、多めに備蓄しているのではないか)
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):2011/03/17(木) 11:48:07.40 ID:ZFldfJBt0 BE:3037972695-2BP(0)
どれくらい飲むかということですが、これは年齢によって異なります。
新生児なんかは丸薬を飲めないのでヨウ化カリウムの水溶液…これは苦いんですよ。
なのでシロップなどで薄めて飲ませてあげることになります。
●ヨウ素剤の服用量
・新生児 ヨウ素量:12.5mg ヨウ化カリウム量:16.3mg 錠剤:KI水溶液
・生後1ヶ月〜
3歳未満 ヨウ素量:25mg ヨウ化カリウム量:32.5mg 錠剤:KI水溶液
・3歳〜
13歳未満 ヨウ素量:38mg ヨウ化カリウム量:50mg 錠剤:1錠
・13歳〜
40歳未満 ヨウ素量:100mg(76mg) ヨウ化カリウム量:130mg 錠剤:2錠
・40歳以上 投与しない
通常は1回の服用
錠剤1錠: ヨウ素量38mg ヨウ化カリウム量50mg
では、いま「なんミリシーベルト…正門の前では400ミリシーベルト」とかなんとか言っていますけど
じゃあ1mSv(ミリシーベルト)っていうのは体に対してはどの程度の量なのか。
これはなかなかテレビなんかでは説明して下さらない。よく覚えておいて欲しいのですが
全身に1mSvを浴びるということは、体の中の細胞つまり核ですね。
全ての細胞の核に一本すーっと放射線が通った状態が1mSv。
ですから400mSv浴びるということは、核に400本の放射線が通った状態なんです。
グレイという場合とシーベルトっていう言葉を使う場合がありますけれども
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):2011/03/17(木) 11:48:37.87 ID:ZFldfJBt0 BE:675105252-2BP(0)
●エックス線やガンマ線、ベータ線は
1ミリグレイ=1ミリシーベルト
このように解釈していただいて構いません。
それでは、体にどのような影響を与えるかということなんですけれども
一番体で重要なのはDNAですね。DNAというのは体の設計図でありますから
「どこにどのようなタンパク質を作る」等という情報が全て書かれています。
そのDNAが様々な科学物質と結合する力は、そう多くない訳です。
エレクトロンボルト(eV)という単位を使いますが科学結合する際のエネルギー量は5〜7eV。
例えばエックス線の診断を受けますよね。
そのときのエネルギー量は100,000eV。
さきほどの甲状腺に取り込む放射線ヨウ素は8,700,000eVですから
科学結合する際のエネルギーと比べると凄く高い訳です。
ですからそのような放射線を通すとDNAに様々な障害を引き起こします。
しかし、その障害を細胞は治すことができるんです。ですが、それを細胞が
間違えて治すということがあって、その間違えが変異に繋がる訳です。
それでガンが出来るわけなんですけど、低線量があるんですね。
日本では放射線事故で亡くなった方が二人いらっしゃるんです。
10数年前のJCO事故で大内さん、篠原さんは17000〜20000本の放射線が通って
亡くなっている訳なんですが、そうすると先ほど言いましたDNAがズタズタに壊れてしまい
細胞の分裂が出来なくなってしまう。
そうなると亡くなる以外ないわけです。治療法はありません。
症状としては、脱毛したり出血したり下血したり
それから白血球なんかも減るわけですから、感染に弱くなって症状が悪化し急性症状が出る訳ですね。
これは大量に被爆した場合にでるわけですけれど、今言っている100mSvとか
体に影響はありませんなんて言っていますよね。テレビでコメント…
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):2011/03/17(木) 11:49:09.09 ID:ZFldfJBt0 BE:2700420285-2BP(0)
それは急性症状を出すほどではないだろう、ということなんです。
急性症状を出す境界の線量、それを閾値(しきいち)と言いますけど
大体100〜200mSv以下ですと急性症状は出ません。
ただ、数年から十数年後にガンになる可能性が出てきます。
それを晩発障害(ばんぱつしょうがい)といいます。
晩発障害の場合は急性障害のような閾値があるかと言われますと、それがないという風に考えられています。
ガンになるリスク・危険性というのは
線量に正比例して増える、というように国際的な合意が成り立っている訳です。
それで今、自然放射線のことを良いといっています。
テレビの解説者なんかは自然放射線の年間被爆量は2.4mSvだから安全だとか言っていますけども
自然放射線というのは誰も避けることは出来ないわけですよね。
誰でも浴びるわけですから、これを避けることは出来ない。
この自然放射線にプラスして今私たちは放射線を浴びている訳です。
だから、これにプラスしているということをよく覚えておいたほうがいいと思います。
自然放射線=バックグラウンド
どれくらいガンが出来るかということなんですけれど
国際放射線防護委員会が認めているガンのリスクについて
●線量当たりの発がんリスク
被爆線量(mSv)と人当たりの発ガン数は正比例しているが
晩発障害における閾値はみつからない。ないとは言い切れないので、みつからない。
これは広島・長崎を60年以上追跡調査を行った実際のデータから割り出しています。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。(北海道):2011/03/17(木) 11:49:34.23 ID:ZFldfJBt0 BE:810126926-2BP(0)
広島・長崎の場合は急性、一片にパンと放射線を浴びたわけです。
ICOの場合は徐々に浴びていくわけですよね。
急性に浴びるより、同じ線量でも長時間かけて被爆したほうがリスクが下がる
というふうに考えられています。そのように考えられてはいるんですが、少し違うところもありますが
そのように考えられています。
ですから先ほどの、線量当たりの発がんリスクは1/2を掛けられています。
ガンの原因になるDNAのダメージっていうのは
1mSvでも起こるんだということから、線量当たりの発がんリスクが正比例の直線モデルが
正しいのではないか。と、私は思っています。
質問:今、政府や色んな人たちが「100mSv以下なので全く問題ない。安心して下さい。」というふうに
どのチャンネルを回しても、専門家風な人からもタレントまでもそういうふうに宣伝しているというのは
どうしてなんでしょうか?
崎山:なんか急に言い出した…うーん…あの、
環境に放射線が出ているっていうデータが出始めたら、急に言い出し始めましたよね。
イタズラに不安を煽るっていうことは良くないことだって思いますけれども
だからといって学問的にこのようなことが明らかになっているのに
それを隠して、まぁ隠してというか本当のことを言わないっていうのは
専門家としてやっぱりおかしいんじゃないかなという風には思いますね。
Ustream
http://www.ustream.tv/recorded/13350711 CNIC News 03/15/11 11:23PM 中継配信より抜粋 Written. Hyou
※記事は、わかりやすくする為に一部表現を変更しています。
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。(東海・関東):2011/03/17(木) 11:51:29.48 ID:lV/N8GjWO
ヨウ素剤の服用対象者は40歳未満まで
それ以上の奴は飲まなくても甲状腺発ガンのリスクが無いんだと
つまりだな、今食料品を買い占めている40代以上のジジイババアは
んなことしなくても死なないから
安心して死ね
ということ
摂取すべきヨウ素量を食品で得ようとすると
とんでもない量食うはめになる
ましてや消毒薬なんて必要量分飲んだら救急車で運ばれる量飲まないといけない
上記はヨウ素剤とは吸収量も違うからな
無駄なことはやめとけ
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。(大阪府):2011/03/17(木) 12:20:22.79 ID:OoFKB59N0
確かにパニック防止だとは思うのですが、まずヨウ素製剤はは小児の甲状腺癌予防のみの意味しかなくて、多くの人が思っているように
全身を放射線から保護する意味は無いこと 。(これがすでに他国で発生しているパニックの原因)
各国の服用基準を示して20歳以上は飲まないで良い事。(40歳というのもありますが諸外国では20歳で切っているのが殆どですよね)
以上は真っ先に広めるべきではないでしょうか?
放射性ヨウ素は放射線でなくて元素であること。質量数131から133のIであること。ウラン、テルルから生成されること。
希ガスであること。酸素O2のようにI2という 形で空気中に存在すること。
原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について
http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf(PDF注意)
のp12より
我が国における安定ヨウ素剤予防服用に係る防護対策の「指標」として、性
別・年齢に関係なく全ての対象者に対し一律に、放射性ヨウ素による小児甲状
腺等価線量の予測線量100 mSv を提案する。
↑等価線量は空気中で放射性ヨウ素ガスが何ppmで等価するのか・・・
すなわち、ガイガーカウンターのマイクロシーベルトで公表されている放射線量の安全性とは別の基準であること。
(素人は煙に巻かれている)
東京都や神奈川県でも放射性I2が検出されているくらいですから、原発周辺では高濃度である可能性は否定できず、測定していないのであれば問題ですし、
測定していても公表 しないのも問題で、パニック防止とは言ってもいずれ分かることですから、やはり情報は公開してもらわないと困ると思うのですが。
もちろんパニックになって、救援者などが空気を吸いたくないということで近づかなくなるという二次災害になるかもしれませんが、やはり隠蔽はまずいでしょう。
救援者は成人 であれば問題は無いとしてしまっても影響はおおきいでしょうか・・・しかしこれは医師や行政が隠蔽して判断するんでなくて、
当事者に伝えなければいけないんじゃないでしょ うか。
少なくとも事故発生時からの測定値やヨウ素剤の詳しい説明が公表されていないのは問題ではないでしょうか?
パニックで人が死ぬでしょうか?やはり二次災害を誘発するでしょうか。
11 :
埼玉:個人線量計の計測値(埼玉県) (埼玉県):2011/03/17(木) 12:21:56.18 ID:L3K3yE6x0
我欲のないらしい都知事はぜひ退職金の4500万円を即刻復興支援金として
寄付してください。我欲がないらしいことの証明になる。それでみんなが助かり
ます、よろしく。福島の人は東京の我欲の人の生活を支えるためにこんな状態、石原サん。
↓
武田邦彦 (中部大学) 原発 緊急情報(10)
政府・マスコミ、ごまかし。危ない?!
http://takedanet.com/2011/03/post_b9fc.html 政府とマスコミがごまかしを始めた。これはどうしてもすぐ多くの人が気がついて理解しておかなければ
ならない。それは「1時間あたりの放射線」と「そこに住んでいる子供が受ける放射線」の問題だ。
実に危険なごまかしを始めた。
放射線の強さを「シーベルト」で示すが、これには「年間にあびるシーベルト」、「1時間あたりの
シーベルト」、「白血病になるシーベルト」、「瞬時にあびるシーベルト」と4つあるまず、法律で
決められた「普通の人は一年に1ミリシーベルトまで(自然放射線を除く)」というのは、「1年間」だ。
政府発表やテレビで報道しているシーベルトは「1時間あたりのシーベルト」だから、1ヶ月少し
(42日)住んでいるところの場合、それを1000倍する必要がある。
白血病になるシーベルトは約400ミリシーベルトで、これは1時間でも1年でもなく、そのままである。
だから1時間400マイクロシーベルトのところに1時間いても大丈夫だが、1ヶ月あまり住んでいると
白血病になる.レントゲンを受けると「一度に600マイクロシーベルト」の放射線を受けるが、これは
瞬時である.・・・・・・どのぐらいで何が起こるか・・・・・・
4シーベルト 死ぬ
400ミリシーベルト 白血病
1ミリシーベルト(1年) 法律で定められた限界
>>10 wikiのヨウ素剤のHPに服用対象のページがあるからそれを拡散すればよくね
>>1 プルトニウムに関して、やたら半減期が2万4000年という事が注目されますけど、
生物学的半減期というのがありまして、骨で20年、肝臓で50年だそうです(ソースはWikipediaですが
なので体に入ると2万4000年は間違いかと
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区):2011/03/18(金) 05:46:46.09 ID:WeF09p1Q0
>比例の直線モデルが正しいのではないか。と、私は思っています。
>学問的にこのようなことが明らかになっているのに
思っていますが、明らかになっているに変わっているけど、
1mSvでも成り立つのかは科学的には明らかでは無いでしょう。
だからと言って安全かどうかは分からないけど。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。(大阪府):2011/03/19(土) 17:06:15.48 ID:CwbCyJSx0
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。(静岡県):