バイオ系海外ポスドクよ、語ろう・・

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102ここでGcardとった人いる?(以下引用)
> グリーンカードをOUTSTANDING RESEARCHER CATEGORYで
> 先日申込みました。

それはさぞや準備が大変だったでしょう。僕も段ボール一箱分の証拠書類を移民局に送りました。

> どれくらいの時期に取得できますでしょうか。

数年先です。ただし、ナショナルインテレストとして個人の資格で出しているか、ジョブデペンデントとして
大学を通して出しているかで変わることがあります。周りの様子を見ているとジョブディペンデントのほうが、
以下に述べる第二段階の時間が少なくて1年くらいでなんとかなるケースもあるようです。ただし、この方法
だと取得後の制限がいろいろつくことがあります。例えば取得後、しばらくは所属を変えることが出来ないとか、
スポンサー以外のところから給料をもらえないとか。

> また、国外にでられない時期が2,3ヶ月あると聞いております。
> どの手続きとどの手続きの間なのか、

このカテゴリーの場合には手続きは2段階あって、まず最初の数カ月から半年の間に、
アウトスタンディングリサーチャーでグリーンカードがもらえるかどうかが決まります。移民局
の人は96年の移民法改正以来、かなりまじめに申請書類を読んでいます。僕はアウトスタンディング
リサーチャーとエクストラオーディナリーなんたらかんたらと、二つのカテゴリーで出したのですが、
移民局からはアウトスタンディングではあるがエクストラオーディナリーではない、という判断をもら
いました。申請料はしっかり2回分とられました 余談になりますが、改正以前はPhDを持っていて、
論文が2、3報あればアウトスタンディングリサーチャーとして、極端な場合には数週間でグリーンカード
がもらえる(二つの段階が終わる)こともあったようです。しかしながら現在は審査基準がきびしくなって、
例えばPhDをとったばかりでは難しいだろうといわれています。推薦状も10通以上は必要で、また個人的
に知っている人からの評価に加えて、論文などで業績を知っている人からの評価もあったほうがよいと言われ
ています。さて、ともかくも「もらえる」となったら予防注射をしたり税金の申告書を用意したりして第2段階
のアプライに入ります。国外に出れないのはこのアプライをしてから、それが受理されてパスポートにスタンプ
をもらうまでの間です。現在ここに数年かかります。僕の場合は3年かかりました。「スタンプ」について
ちょっと説明しておきます。グリーンカードは以前は本当に緑色だったそうですが、今はビザのゴールドカード
みたいな感じです。第二段階のアプライが受理されてすぐにこのカードがもらえるわけではありません。
移民局から「第二段階が受理された」という書類が届いたら、指定された日時(何月何日と指定される
場合もあるし、ウィークディの午前中という場合もある)に指定された近くの移民局に必要な書類と
パスポートを持って出向きます。そこの窓口で指紋押捺をして、パスポートに大事につけておいたI−94
とお別れし、そしてパスポートにテンポラルパーミットのスタンプを押してもらいます。このスタンプが
あれば、その日から1年間の就労の権利とアメリカへの出入りの権利が保証されます。そしてカードは半年
から10カ月くらいの間に手許に送られてきます。さて、それでは何年もの間本当に海外に出ることはでき
ないのでしょうか。方法はあります。それはアドバンスペイロール(advance parole) と呼ばれているもので、
あらかじめ渡航時期、渡航目的などを移民局に通知して再入国許可証をもらう、という方法です。以前は
個々の渡航について個別申請でしたが、最近は発行の日から1年間何度でも再入国が可能というかたちに
変わっています。ですから、これさえ得ておけばあまり不都合は感じないですみます。ただ、最近はなんでも
時間がかかる移民局になってしまっていて、公称2カ月といわれているこの手続きが昨年は4カ月かかりました。
今では半年くらいかかるかも知れません。ほんとにアドバンスでやらないと出発までに許可がおりないという
事態になります。