ドーキンス「利己的な遺伝子」スレッド

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107名無しゲノムのクローンさん
>>104>>105
まぁ世の中いろんな動物がいてそれぞれのニッチに合った様々な戦略を持ってるよね。
でももしみんな利己的なら例えば肉食動物なら肉食動物で似たような戦略(例えば単独行動か集団行動か)
に収束してそれでバランスとってそうな気がしない?
全ての様々な戦略に「利己的」を当てはめようとするところにかなり強引さを感じるんだよ。

例えばもしハダカデバネズミが大量生産型の繁殖をしていたらドーキンス派は
「それぞれの個体が自分の子孫を残そうと競争しているんだから利己的だ」と言うんだろうし、
実際は不妊の防衛者に巣を守らせているのを見ると
「不妊者にとっては遺伝的に非常に近い女王の子を守って遺伝子を残せるのだから利己的だ」となってるし、
遺伝的に少し離れているのに敵が来たら助けているような例(サルの警戒声)を見ると
「それは集団内で遺伝的な共通部分を持っているからそれを守ろうとするのは利己的だ」と言うんだろうし、
もし遺伝的にかなり離れていても助けるような行動が見られたとしたら、
「あぁそれなら種としての共通の遺伝子を守ってるんだよ」って言うのかな。

「利己的」という言葉を個体か近血縁か集団か種かいずれかに
当てはめればなんでも説明できることになってしまうと思うんだよね。
どんなとんちんかんな行動が見られてもこじつけられそうな気がするよ。
そうなるとこの理論は単なる言葉遊びに近くなってくるかもしれない。