大手雑誌で

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460Jack
>>459
養老さんについては同じ解剖関係者からみれば「形態学者」
というよりは「死体学者」と見ている。

人体解剖前に死体に挨拶するのは、死体を単なる物体として
見ることを許されない日本の社会的状況との妥協であって、
国内のどの医学部でもライヘを「御遺体」呼ばわりしなけれ
ばならない事は知っているね?べつに養老さんが特殊な訳で
はない。

もう18年ほど前だと思うが、東大の学内広報の頁の最後に
教官が持ち回りで雑感をしたためる欄があり、そこに養老さ
んが、身元不明死体を実習に使った後に遺族が教室に押し掛
け、顔を殴られたなどと執筆していた。その時教室員と話あ
ったのだが、養老さんって随分愚痴っぽい展望の無いヒトだ
と皆で一致した事を思い出す。

彼の「解剖」のセリフ=「死体」から、オレとしては、却っ
て解剖学に対する一般のイメ−ジを誤らせている張本人だと
思う。つまり迷惑なんだよ。解剖学者は対象をまず物体とし
て徹底的に切り刻み、形態の持つ不思議に迫る者でなければ
ならないと思う。あまり底の深くない精神論を振り回すのは
哲学的にもどうかとも思う。