鳥の進化史に波紋
羽持つ最古の動物化石、中央アジア・キルギスで発掘 て 2億2000万年前
【ワシントン22日斗ケ沢秀俊】中央アジアのキルギスにある約2億2000万年前の地層から、
鳥によく似た羽を持つ小型は虫類の化石を見つけたと、米国やロシアの研究グループが23日発行の
米科学雑誌「サイエンス」に掲載される。最初の鳥類とされる化石よりも約7500万年古く、鳥の
ような羽を持つ動物の化石としては世界最古。研究グループは鳥類の祖先とみており、これが正しけ
れば、鳥類が恐竜から進化したとする通説を覆す画期的な発見となる。
化石は中生代三畳紀の終盤の地層から1969年に発掘されていた。ロシア(当時はソ連)の研究
者は、化石の背部にある羽状の構造を羽ではなく、長く伸びたうろこと考えた。化石はモスクワの商
店街にある博物館に展示されていた。
これを偶然見た米オレゴン州立大の古生物学者、テリー・ジョーンズ博士らは羽ではないかと直感
し、大学に引き取って化石を詳細に調べ直した。その結果、背部に伸びた部分は鳥の羽に似た構造を
しており、胸部や頭部も鳥に類似していることが分かった。
「ロンギスクアマ・インシグニス」と呼ばれるこのは虫類は全長約10センチで、トカゲに似た形
をしている。羽の付け根の部分はいくつかの構造に分かれており、羽を動かすために複雑化している
鳥の付け根部分に似ている。この部分の筋肉の発達が十分でないため、飛ぶことはできず、高い所か
ら滑空していたとみられるという。 こうした形態から、研究グループは「鳥類の祖先であり、恐竜と
は進化上の関係はない」と判断した。
鳥類の起源は進化論のなぞの一つとなっている。多くの研究者は恐竜が祖先とみているが、このは
虫類が鳥類の祖先であるとすれば、通説を覆す発見となる。
ジョーンズ博士は「ロシアの研究者は鳥類出現よりもずっと前の化石だったため、羽だと思わなか
ったようだ。このは虫類と鳥類とは進化上、それほど離れていない。鳥類の出現後にも多くの恐竜が
存在していたことを考えると、恐竜が鳥類に進化したという説は疑問だ」と指摘している。
恐竜との関連弱まる−−真鍋真・国立科学博物館地学研究部研究官(化石は虫類学)の話
最近は鳥に似た羽を持つ恐竜が中国などで発掘されており、羽という特殊な組織構造が、鳥と恐竜
を結びつける根拠の一つになっていた。しかし恐竜ではないは虫類に羽の原形があるとすると、両者
の結びつきは弱まることになる。ただ恐竜と鳥は肩や骨盤など羽以外の骨格でも類似した部分が多く、
さらに議論が必要なのではないか。
[毎日新聞]
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Bio/200006/23-1.html >>1 ロンギスクアマって・・・背中から(ドラゴンみたいに)羽根が生えてるトカゲだぜ。
いくら羽毛に近い構造だとは言っても、腕が変化して羽になった鳥類とは
発生学的に見てまるっきり別モノだと思うが。
木を見て全然森を見ずというか、モノスゴイ近視眼的な発想。
>>2 そういうトビトカゲ型のはまた他系統になるわけで・・・
キューネオサウルスとかイカロサウルスなんて輩がいたな。
昔ケシゴムで持ってた(w