自閉症と鬱病についての考察

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1Jun
自閉症と鬱病を中心に「悩み」について
浅学ながらも話していきたいと思います.
2求人案内:2001/05/28(月) 01:48
やはり遺伝子病でしょうか?
3:2001/05/28(月) 01:49
まず,資料の話を聞かせてくれる?
夜中起こしてゴメンね.
4求人案内:2001/05/28(月) 02:11
自閉症Hoxa1という遺伝子が候補に上がっていて
脳幹に妊娠初期に変化があるという話。
上オリーブ核がなくて
顔面神経核も小さい。

自閉症とはやはり遺伝子病か?
5名無しゲノムのクローンさん:2001/05/28(月) 02:20
遺伝病ではなく突然変異である可能性は?
6:2001/05/28(月) 02:25
自閉症は脳の器質的な障害であると.
脳の機能障害が主な原因と考えられ,
1000人に1人ほど現れる.
能の中枢神経の問題だということなんだけど,
実際その過程はよく解ってないというところのようだ.
7求人案内:2001/05/28(月) 02:28
自閉症は家族歴があるといいますが、もともとの原因は突然変異と考えるのがポピュラーでしょうか?
8Jun:2001/05/28(月) 02:30
発病のfreequencyが一定であることを考えると
突然変異である可能性は低いと思います.>>5さん
中枢神経の障害と考えると,それは核酸の異常であると考えていいのでしょうか?
遺伝的な問題であるのでしょうか?
9求人案内:2001/05/28(月) 02:32
自閉症の外見は口の端が下に下がり気味で耳が下に下がり気味だそうです。
顔面神経の問題?
他に問題は?
10:2001/05/28(月) 02:37
自閉症と判断される要因として,大きく次の3つがある.

環境が持つ情報を正しく意味づけすることができず,
場面や状況と自分が,正しく関係づけられた行動が取れない.

言語の意味が理解できず,言葉の発達が遅れて,話し言葉など
コミュニケーションが取れない.共感的な感情の交流もうまくできない.

行動の様式や興味の対象がひどく限局されて,同じようなことを繰り返す.
行動ばかりか周囲の環境の僅かな変化にも恐れや苦痛を感じる.

こんな感じでしょうか.
11名無しゲノムのクローンさん:2001/05/28(月) 02:42
12:2001/05/28(月) 02:44
自閉症は先天的な障害である.
13求人案内:2001/05/28(月) 02:44
Hoxa1
転写因子タンパク質をつくり他の遺伝子の活性を制御する。
「極度に保存する」という意味で本来変異はない。
で、Hoxa1に相当する遺伝子(4は間違い)HOXA1は7番染色体上にありエクソン二つ分と
小さい。
そこに変異があるので原因のひとつとはかんがえていいのでしょうか?
他の候補と関連して自閉症は発生する。
14求人案内:2001/05/28(月) 02:45
11さんへ。
ありがとうございます。
15名無しゲノムのクローンさん:2001/05/28(月) 02:51
>>12
自閉症は障害ではなく身体的特徴なのではないでしょうか。
マイナス面ばかりが強調されがちですが、
自閉症ではない人間よりも明らかなアドバンテージを有する場合があります。
16求人案内:2001/05/28(月) 02:55
レインマン(名作ですね〜)の事例もそうでしたか?
17Jun:2001/05/28(月) 02:55
>>15
もちろん心得ています.後者については.
ですがいわゆる自閉症は障害であれ障害でなくとも
先天的なものです.

例えばそのadvantageはどんなものがあるんでしょうか?
無論disadvantageも多いと思いますが.
1815:2001/05/28(月) 03:09
自閉症の人間は芸術や記憶・計算などにおいて、
同レベルの教育を受けた他の人間よりも異常に高い結果を出すことがあるようです。
所謂天才と呼ばれる人々の中には自閉症である(または、あった)人間もいるのでは。
19:2001/05/28(月) 03:16
>>18
それは自閉症と直接的な関わりがあるのですか?
例えば著名な芸術家などは右脳より左脳が優れていたとか,
そういったものとは関係ないのでしょうか?
天才と呼ばれる人が自閉症であるというのはたびたび耳にしますが
実際問題それは直接的な理由となりうるのですか?

それから,opinion.
同レベルの教育を受けていたところでそれは直接的な判断基準にはなりませんね.
20求人案内:2001/05/28(月) 03:19
ならないの?
先天的に障害があって喋れなかったりするからこそ後天的に開発される
力があるでしょ?
目が見えない市だよ。
21:2001/05/28(月) 03:26
それは本人の努力次第.自閉症だからといって特別に
possibilityが高いわけじゃない.
その人の境遇で,人に負けないように,とかで努力してるから.
もちろんそれは素晴らしいことだよ.でも,その場合
自閉症は関係しない.努力をする切っ掛けにはなるかもしれないけど.
尊敬を込めての言葉だけどね.
2215=18:2001/05/28(月) 03:38
>>19
当然、自閉症でなくとも高い能力を持つ者は存在します。
そして、それは恐らく優れた遺伝子の賜物であることと思います。
逆に、自閉症その他の脳障害の場合は、ある機能を失った故に獲得した補助機能です。
どちらに関しても個体として優れていることには変わりはありません。
努力をする、というのもある種の能力だと思います。
23:2001/05/28(月) 03:45
>>22さん,ありがとうございます.
Ulrtimateなcapacityは先天的であると僕は考えますが,
そのcapabilityはどのようなgenomeの違いだと思われますか?
2415=18:2001/05/28(月) 03:59
>>23
申し訳ないのですが、英単語の理解には多少の時間を要するので、どうか日本語で書いて頂けませんか。
英語には疎いので、読解ミスによる勘違いが多く発生しそうです。
25>23:2001/05/28(月) 11:24
それがわかっていたら誰も苦労しないでしょう。

26>10:2001/05/28(月) 11:40
研究者に多そうなタイプだけど、
実際に成果上げる人はその割に少ないね。
27:2001/05/28(月) 23:16
根本的な能力は先天的であると僕は考えますが,
その能力はどのような遺伝情報の違いだと思われますか?

>>25
承知の上です.
28:2001/05/28(月) 23:33
>>25
もちろん承知の上で,どのように皆さんが考えられているかを
伺いたかったわけです.
興味深い話じゃないですか.先天的な能力.
29求人案内:2001/05/29(火) 00:05
自閉症
1自閉症の原因として考えられるのは何か?
2何がしかの後天的アプローチで自閉症は改善されるのか。(事例的なもの)
(3チャネルの開き具合などで記憶力が左右されるという話があるが
彼らが持つ特別な能力とはそこらへんに関連するのか?

別の問題(僕にとっては質問)
先天的に決まる範囲(気質)はどのくらい遺伝子に左右されているのか?
後天的な環境の成果のほうが大きいのか?(先天的なものと後天的なもの比率的にはどうか?)
刺激的な環境は脳の発達によく学習によって我々は大きな前進ができる?
どのような環境が望ましいのか?事例ではどうか?
30名無しゲノムのクローンさん:2001/05/29(火) 00:27
http://www.synapse.ne.jp/~shinji/jyajya/jyajya.html
ここのホームページに自閉症関連の論文の要約などが掲載されています。
(精神科のお医者さんみたい)
ご参考になれば。
31名無しゲノムのクローンさん:2001/05/29(火) 00:27
つーか,このスレタイ,自閉病と鬱病って何か関連あるの?
全く別の話だと思うが気のせいか?

と言いつつ俺は『火星の人類学者』(オリヴァー・サックス)に出ていた
症例ぐらいしかしらない厨房だけど。
32名無しゲノムのクローンさん:2001/05/29(火) 00:43
>>15サバン症候群のことですね。一度聞いただけの曲をピアノですぐに
演奏してみせたり、カレンダーを何百年分も覚えていたりといった例があります。
>>31私も関連性のあるものとは思えません。
自閉症は極端な言い方をすれば精神遅滞(言い方悪いかな?)
みたいなもんで、鬱は精神病。1さん、ひょっとして勘違いしてる?
33:2001/05/29(火) 00:44
>求人君
僕の考えです.
1−後天的な教育や何かによる情緒障害でもなんでもなくて,
中枢神経系を含む先天的な障害であるということで,脳の機能障害が原因らしい.
その具体的な部分を知りたいよね.

2−根本的な治療法はまだ見つかってないってきいた.
思うんだけど,自閉症と特別な能力ってのは関係するのかな?
自閉症である故に知能が優れてるって事にはならないと思うんだけどさ.

取り敢えず前半分だけ.風呂入ってくるね.
34:2001/05/29(火) 00:47
>>32さん
聞いた話だけでまずスレを立ち上げたので,浅学で申し訳ないです.
自閉症だけ調べたので.

よろしければ「鬱」のジェネラルな話をお聞かせ願えないでしょうか?
35求人案内:2001/05/29(火) 00:59
>>32さんへ
サバン症候群と言うんですか?
その能力はどのように開発(この言葉は適切ではない?)されているのか
という研究はどのくらい進んでいるのですか?
鬱や自閉症はどんな病気なのかと思って板を作らせてもらいました。
よろしかったら導いてやってください。
数字に強かったりすのは何故でしょうかね〜。

33へ
1関連遺伝子に変異がというのは違うの?
「なんで単一遺伝子変異とか2エクソンが違うくらいでそんな変化がでてしまうの?
そっちの方が疑問。歯車みたいにどういう順序・経路で異常が生じるのかが
知りたいな。
2使われる頻度の問題?
目が見えない人に発達する能力と同じで
自閉症がこだわって使う能力がある?(俺のおよそ科学的という質問じゃないのかも
しれないけど)
36名無しゲノムのクローンさん:2001/05/29(火) 01:09
自閉症とサヴァンの相関を「本人の努力」で説明し得るかな?
右脳の発達に関する遺伝的要因が原因のような気がするが。
37求人案内:2001/05/29(火) 01:20
そう考えるのですね。

後天的な学習によって得られる違いとはなんでしょうか?

カウンセラーを受けると人が変わったりするのは
脳に快感物質が生まれるようになったからでしょうか?

自己体験で自分が落ち着いてきたような気がするのですが
それは年齢的にα波に脳が移行期間にあるからでしょうか?
38:2001/05/29(火) 01:26
>>求人ちゃん
うーん,単一遺伝子の変異…
下に書いたのはなんか勘違いして書いたものです.消すのももったいないからのっけるね.
単一の単位を勘違いしたの.

例えば!DNA複製(RNA転写でもタンパク質合成でもなんでも)を考えてみて.
その複製の過程でひとつ誤ったヌクレオチドが組み込まれてしまったとしよう.
あ,タンパク合成が解りやすくていいね.誤ったリボヌクレオチドがひとつ組み込まれて,
すると,読み枠(コドンのね)がひとつずれて,全く違うアミノ酸に対応する
コドンになるよね.…ACGCUAGCCA…(適当.)がACG, CUA, GCCのコドンで読まれるはずの
ところを最初のアデニンが欠失したとしよう.すると読み枠がひとつずれて
CGC, UAG, CCA…となって2つ目のコドンが終止コドンになる.そんなこんなで
タンパク合成がそこで終わっちゃったりするわけ.何とも適当な説明で申し訳ないけど.

とまァ.

で,2.
もちろんそういう能力が発達すると思うよ.でもそれは後天的な
もので,直接の関係にはならないでしょ?ゲノムの.
いいたいのは,自閉症じゃない人でも自閉症の人と同じ行動を取れば
その特異的な能力を手に入れることができるだろうと.
39求人案内:2001/05/29(火) 01:40
要するに出来上がる生成物が違うと。
そしてその後はどうなの?

2後天的なものが何を変えるのか知りたいね。
ただ自閉症と同じ能力は得られないでしょ。36さんが書いてる。
やはり右脳について自閉症は調べないといけないということでしょ。
40求人案内:2001/05/29(火) 01:41
36さん
どうでしょうか?
41名無しゲノムのクローンさん:2001/05/29(火) 01:48
サヴァンは遺伝的なものと、脳に損傷があった場合に見られるの相補佐用が原因の場合があると思う。
例えば、左脳に損傷があった場合、右脳が肥大して左脳の機能を補完するでしょ。
ところが、この場合、右脳の肥大化は右脳そのものの機能も向上させるから、
右脳が受け持つ「感性」や「直感力」が、もともと左脳の機能である「計算能力」を高めるのでは?
42:2001/05/29(火) 01:49
>>39
1大体修復されるか破壊されるか.多くが死に絶えるんじゃないかな?
運良く生き残ったら個体に影響を与えるかもしれない.

2右脳と自閉症の関係が知りたいね.何か情報があるといいんですが……
43求人案内:2001/05/29(火) 01:51
さっきの書いてない?
44:2001/05/29(火) 01:52
ん,何?
4531:2001/05/29(火) 01:54
>いいたいのは,自閉症じゃない人でも自閉症の人と同じ行動を取れば
>その特異的な能力を手に入れることができるだろうと.

31であげた参考文献によると,自閉症の人はどうも
世界を認知する方法そのものがいわゆる普通の人と異なってるみたい。
そこら辺の詳しいことは解らないけどね。
イディオサバンな能力ってのはその辺の認知の仕方によって
生まれてるみたいなので,先天的能力っぽい。
その辺のことは31であげた本を読んでくれ。
4631:2001/05/29(火) 01:55
>>45
内容がちょっとかぶってしまった,スマソ。
4732:2001/05/29(火) 01:55
>>純さん
申し訳ないのですが、鬱についてはあまり詳しくありません。
どなたかお助け。
>>求人案内さん
自閉症の人が持つ性質のなかに、「偏執的なこだわり」を持つ
というのがあって、この「偏執的なこだわり」の対象というのが、
数字であったり国旗であったり言語であったりする時に、
興味の対象に対するすさまじい集中力の結果として、
カレンダー何百年分とか十カ国ぺらぺらといった
優れた能力に結びつくようです。
>>30に紹介したホームページの
http://www.synapse.ne.jp/~shinji/jyajya/ronbun/obse.html
が参考になるかと思います。
>>36さんの指摘されている遺伝的要因についても
このホームページに論文が紹介されています。
48求人案内:2001/05/29(火) 01:56
41さんへ
すると歩くと左右の脳が入れ替わるという話がありますよね。
やはり脳を刺激するのには運動はいいんですよね?

49求人案内:2001/05/29(火) 01:58
火星の人類学者(オリバー・サックス)ですね。
50求人案内:2001/05/29(火) 02:03
47さんへ
変質的なこだわりによる集中力。
関係ない話ですが科学者でも文学者でも変質的な人間は
集中しているのか変な奴が多くて成果を残してますよね
何かそんな相関関係もあるのかな〜とか僕は思ってしまうのですが。
51:2001/05/29(火) 02:06
>>47さん
ありがとうございます.
5231:2001/05/29(火) 02:08
あ,一応説明。この本は臨床系の精神科医が見た症例を5〜6例ぐらい
あげていて,その内の2例ぐらいが自閉症患者だった。
一人はイディオサバンの少年,もう一人が(確か農学の)博士号を取った人。
自閉症の原因とかには余り突っ込んで書いてはいなくてあくまで臨床例として
取り上げている感じだった。
自閉症以外の症例もかなり興味深い(と言っては失礼なんだけど)内容だ。
ちなみに出版はハヤカワ文庫NFなり
5331:2001/05/29(火) 02:09
52は>>49へのレスです。
54求人案内:2001/05/29(火) 02:14
>>53
ノンフィクションですね。
ハヤカワからの。
彼らの先天的で特異な一端がそこに見えると。
55名無しゲノムのクローンさん:2001/05/29(火) 02:20
例えば棋士の羽生さん。
彼レベルになると、試合中は右脳の活性の方が高いらしい。
他の天才と呼ばれている健常者でも、同様の例は非常に多い。
彼らはサヴァンではないが、サヴァン脳の活動状態も似たようなものではないかな?
ただし、サヴァンの場合は脳の相補作用が原因だと思うが、彼らは違うね。
おそらく、「先天的能力(遺伝的)」「後天的努力(環境的)」のいずれか。
56求人案内:2001/05/29(火) 02:31
面白いですね。
彼らの嗜好は。正にスペシャリストに向いている?
脳の相補作用とはどの点でしょうか?
(もっとよく読めですが)

やはり人類における思想の地域差も先天的能力の違いのようなものがあるのでしょうか?
57名無しゲノムのクローンさん
確かNHKの「人体U」でもやっていたが、
MRI画像で見ると、明らかに片脳肥大のサヴァンが出ていた。
人体内の左右対称の器官は皆そうだが、損傷して機能しなくなった側を
残った側が肥大して補完するという相補性は脳でも確認されている。
ただし、左右対称とはいっても右脳と左脳では機能上の異なる特性があるので、
補完後には、損傷した側の脳には元来なかった性質が加味されるのでは?