なぜゆえ完全変態と不完全変態?

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1名無しゲノムのクローンさん
すんまそ〜ん!
なんで昆虫って完全変態する奴と不完全変態する奴の2パタ〜ン
あるのでしょうか?子供の頃からの素朴な疑問なのです
2べた〜まん(ベタなやつ)1号:2001/01/07(日) 02:51
仮面ライダー喰うがぁ、
七色に変態。
何故に「変態」という言葉を言ってはばかるのか。

最近は「進化」とも言うらしい。
正しい生物学用語を普及させろ!
3名無しゲノムのクローンさん:2001/01/07(日) 03:30
人間にも完全な変態と不完全な変態がいるのと同じことなのです
4名無しゲノムのクローンさん:2001/01/07(日) 09:21
おれの弟、今さなぎ中
5名無しゲノムのクローンさん:2001/01/09(火) 05:54
仮面ライダーは不完全変態。イナズマンは完全変態。
サナギマンというよりウンコマンだったなありゃ。
6名無しゲノムのクローンさん:2001/01/11(木) 13:38
完全変態する昆虫は、系統発生をそのまま繰り返しているもので、
不完全変態するものは、過去の過程をスキップしているものです。
蛙はお玉杓子だった歴史を繰り返していますが、
人はその過程をスキップ(あるいは玉子の中で)しているわけです。
7名無しゲノムのクローンさん:2001/01/11(木) 15:56
>>6
「卵」の中で「さなぎ」までやっちゃう虫が不完全変態なのか??
8名無しゲノムのクローンさん:2001/01/11(木) 16:00
もともとは不完全変態で、完全変態は卵の中にいるはずが
外に出てきちゃったようなもの、と聞いたことがある。
9名無しゲノムのクローンさん:2001/01/11(木) 16:17
>>8
じゃあ、言葉が逆だね。「完全」「不完全」
10名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 01:47
なぜ完全変態するやつと不完全変態するやつがいるのかについては未だ解答を
得ていませんが、6さんの書き込みを読んで「そういえば完全変態する奴は皆、
幼虫時は芋虫みたいな形態だなぁ〜」と思いました
11名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 04:35
>>10
決まった理由なんてないよ。たまたま1種類いるのさ。
12名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 04:35
>>10
決まった理由なんてないよ。たまたま2種類いるのさ。
13名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 04:36
うわかっこ悪。止めたのに。
14名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 10:24
蛙の中には、おたまじゃくしを経ずに、いきなり卵からかえるが出てくるものがいます。
ウニ、ヒトデなどの棘皮動物は、最初プルテウス幼生という左右対称の形ですが、大人になると
5回回転対称の体制になります。プルテウスが徐々に回転対称型の体制に徐々に変化するのでなく
プルテウス幼生の一部に袋状のくぼみができて、その中で成体がつくられ、幼生の体は
退化してなくなります。で、ある種のウニ、ヒトデ類では、幼生を経ずしていきなり成体が
卵から出てくるものもあります。
15名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 11:25
つまるところ、
卵に十分な栄養を持たせておいて卵の中で十分に成長させるか
卵にあまり栄養を持たせず早めに孵化させて自力で成長の為の
栄養摂取をさせるか
という戦略の違いですかね。
前者は大型の卵を少数、後者は小型の卵を多数産むタイプだと
思います。
16名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 12:21
>10
いいところに気がつきましたね。昆虫の祖先は14体節を持った芋虫のような動物で、最初14個がほぼ同じ性質をもっていました(おそらく1体節が重複した)。その後、homeotic geneを獲得した結果、各体節がそれぞれ違った性質を持つようになりました(大きくいうとhead, thoracis, abdomen)。トンボでは胸の2体節が羽を持つようになりましたが、ハエでは更に進化して、後翔が平均棍になっています。このように、生物の形態にはその生物がたどった進化の名残がみられます。(これぞEvo-Devo!)
17名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 18:37
>15
しかし、ウニ、ヒトデの変態システムというのは、どうやって進化したんだろう?
栄養が卵に十分あれば、幼生段階なんてまったく不要だ。体制そのものがまったく違うんだから。
18名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 19:24
>>17
ヘッケルの反復発生なら、そこらへん理解しやすい気がするんだが。で
も、現在ではヘッケルは否定されているってレスがあった。

形態の進化は、発生プロセスの追加と書き換えで生じる。だから子孫の
発生プロセスの中には先祖の発生プロセスが読みとれる、ってんじゃ駄
目何でしょうか。
19>18:2001/01/12(金) 21:03
反復発生(系統発生?)のお話は、
全面否定ではなくて、使用した図版(絵)に、
やりすぎの意図的操作がばれちゃった、てことで、
この考え方の根幹は崩れていないと思います。
20名無しゲノムのクローンさん:2001/01/12(金) 23:15
>>18
へっけるの時代の常識は今から思うと無茶苦茶だからね。女の方が子供の
特徴有するのは女は男より原始的な段階に留まっているからだとか,黒人
も同様に白人より...。(詳しくはグールド「個体発生と系統発生」をどうぞ)
こういうのが否定されているからといって系統発生のアイデア全てを否定
しちゃいけない。
高校の生物で紋切り型に「否定されてる」と教えるのがイカんのだよなあ。
2118:2001/01/13(土) 03:20
>>17
ざざっと、Googleからたどって流し読みしたけど、プランクトンの形態
は個体の拡散に有利なため保存されているという論調を見かけた。

>>19-20が言うようにヘッケルの発生反復(俺は確かこう聞いたんだが)
がある程度成り立つなら、ウニやらヒトデは先祖が同じな分、近い発生
プロセスを取ることができる。で、両者とも似たような理由で似たよう
な発生プロセスが保持されていると。こんな具合なんでしょうか?
19さん、20さん?
22名無しゲノムのクローンさん:2001/01/13(土) 19:56
>10
6のようなのをネオテニー(幼形進化)といいます。
サルからヒトへの進化もそうですね。
なぜ不完全と完全変態の2つがあるかという質問の答えになるか
どうかわかりませんが、完全変態の昆虫では、幼虫は栄養成長に
成虫は生殖にと機能分化していて適応能力を向上させていると
いうことでしょう。
2310:2001/01/13(土) 22:28
>22さん
ありがとうございます。何十年ぶりに勉強したくなってきました。
24名無しゲノムのクローンさん:2001/01/17(水) 18:47
age
25名無しゲノムのクローンさん:2001/01/17(水) 19:11
>>7
7の指摘結構するどい気がするんだが。たとえば不完全変態のバッタでも、胚の段階
ではいわゆるイモムシ型の形態を持つのだろうか?いかが?
26名無しゲノムのクローンさん:2001/01/17(水) 19:57
>>22
なるほど。完全変態の昆虫で羽化後も成長を続ける種は無いね。
27名無しゲノムのローンさん:2001/02/03(土) 00:43
対抗age
28名無しゲノムのクローンさん:2001/02/03(土) 03:59
age
29名無しゲノムのクローンさん:2001/02/03(土) 10:12
>>22
昆虫の4大勢力(甲虫目、チョウ目、ハチ目、ハエ目)は全て完全変態のグループですよね。この4目で昆虫全体の8割近くを占めてるんじゃなかったでしたっけ?やはり完全変態の方、つまり幼虫と成虫が機能分化してる方が有利ってことなんですかね?
30名無しゲノムのクローンさん:2001/02/12(月) 12:25
荒らし封印age
31 :2001/02/15(木) 20:42
 
32名無しゲノムのクローンさん:2001/03/15(木) 05:26
どうでもいいけど、「なぜゆえ」って2ch用語ですか?
33名無しゲノムのクローンさん:2001/03/21(水) 09:54
あげ
34名無しゲノムのクローンさん:2001/03/21(水) 20:29
完全変態、不完全変態、あと無変態てのもあるよね。
35名無しゲノムのクローンさん:2001/03/23(金) 23:05
 
36ドグラ・モグラ:2001/04/27(金) 07:16
荒れた板でよく見られるsage進行作戦開始。おもしろそうだったスレに書き込んでいきます。
見つけた人は”sage”で書き込んでね。


37名無しゲノムのクローンさん:2001/06/12(火) 00:06
完全変態種の成虫は
幼虫(芋虫)とは全く違う生物で、
幼虫を養分にして大きるのだよなんてことを
聞いたことあるけどホント?
38名無しゲノムのクローンさん:2001/06/12(火) 01:13
>>37
さなぎになっている間に細胞をどろどろに溶かして
リプログラミング・再分化させるので、ある意味
その通りかも知れません。
いっぺん卵の状態に戻って、もう一回生まれなおすようなもん、
と考えても良いかも。
39名無しゲノムのクローンさん:2001/06/12(火) 03:29
そこまで極端じゃなかろ。というかどの程度までの改変を受けるものなんか
ね。神経系とかどうざんしょ

>>37
たとえば羽根などは、原基というか始原細胞が幼虫段階で存在するそうな。
やはりオーソドックスに、同一個体だが姿が変わったと考えるべきだろ。
40名無しゲノムのクローンさん:2001/06/13(水) 16:36
>>29
幼虫と成虫では「食い分け」が起こるので、
食性が競合する不完全変態よりは有利なのでは?
41名無しゲノムのクローンさん:2001/06/13(水) 23:04
age
42名無しゲノムのクローンさん:2001/06/17(日) 08:26
>>32
うるせえ。
「何故故(なぜゆえ)に」
かっこいいじゃんかよ。
43名無しゲノムのクローンさん
>>18 他

ヘッケルの発生反復説の問題点は、極論すれば、下等な生物の
体制の基礎の上に、高等生物の体制が出来上がっているという
主張が読みとれるところ。もちろん、そういう面があるのだが、
正しくは、系統的に近い生物ほど発生のプロセスが似ている、
あるいは共有されたプロセスがはっきりしているということに
過ぎない。

脊椎動物の発生段階を追えば、種の固有性は非常に早い段階で
観察されることがわかるし、これは遺伝子の発現パターンの違い
としても認識されている。例えば、Xenopusで神経管形成時に
発現している遺伝子が、そのままマウスでも同じというわけではない。

ややこしいけど、わかる?