BSE感染性試験で結果報告 NHKニュース 5月31日 16時7分 社会
4年前、日本で確認された生後23か月と21か月の若い牛のBSEについて、厚生労働省の研究班は、この2頭のサンプルを使った試験からは、ほかの動物への感染性を確認することはできなかったと食品安全委員会に報告しました。
専門家は「感染性そのものが否定されたわけではなく、危険性の評価の見直しに直接つながる結果ではない」としています。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/31/k20070531000106.html BSEと確認された生後23か月と21か月の牛は、平成15年にそれぞれ茨城県と広島県で見つかったもので、アメリカ産牛肉の輸入条件を「生後20か月以下」とした根拠の一つになっています。
しかし、これほど若い牛でBSEが確認された例は世界的にもきわめて少ないことなどから、ほかの動物への感染性について厚生労働省の研究班が試験を行ってきました。
試験は2頭の牛の脳から取り出した液を、BSEに感染しやすいよう遺伝子操作を加えたマウスに直接注射するという方法で繰り返し行われましたが、これまでに感染性を確認することはできなかったということです。
報告を受けた食品安全委員会プリオン専門調査会の吉川泰弘座長は「もともと牛から検出されたプリオンたんぱく質の量が少なかったため、マウスで感染を起こすのに十分な量でなかった可能性もあり、この試験によって感染性そのものが否定されたわけではない」と述べ、
BSEの危険性の評価の見直しに直接つながる結果ではないとしています。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/31/d20070531000106.html