>>968 ドーキンスの言葉によると「ランダムな遺伝子の変異による非ランダムな選択」だとされる。
ただしこの「ランダムな」ってところに疑問を抱く分子生物学者もなかにはいるようで、
しかしこの疑問を創造主へと結びつける創造論者は強引に飛躍しすぎて極論だとしても、
「ランダムな」については、変異の法則がもっとはっきりしてくれば言い換えられるかもしれない。
変異の法則性についてはダーウィン自身が『種の起源』ですでに論じていることであって、
ドーキンスも比喩としてランダムなと表現しているに過ぎないんだろう。
構造生物学的には、すなわちシステム論的には、システム外部の、環境の、という意味以上ではない。
つまり、自然選択論においては、自然環境そのものがシステムの内部で、遺伝子のほうがシステムの外部となる。
システムの外部がどういう法則によって成り立っていようと、システムの内部は直接関与せず、
すなわち「知ったことか!」なのだ。