STAP細胞の懐疑点 PART100

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273名無しゲノムのクローンさん
70:名無しさん@13周年@転載禁止 :2014/03/13(木) 04:58:36.38 ID:vAZGKhRD0 [sage]
都の西北、早稲田。学生でにぎわう、学究の街だ。
そんな街の路地裏で、今日も小さな店に灯りがともる。
店の名は「STAP」。
「いらっしゃいませ」
暖簾をくぐると、店のおかみ、Oさん(52)が割烹着姿で出迎えてくれた。

「実は、私も昔は研究者だったんですよ」
Oさんはお燗をつけながら、笑顔で語りだす。
「あの頃は夢がありましたね。自分の研究で世界を幸せにするんだって」
聞けば、彼女は博士号を持つバリバリの「リケジョ」だそうだ。
専攻は再生医学。日本有数の研究機関で実験三昧の毎日を過ごしていた。

そんな彼女に転機が訪れたのは、30歳の頃。
学会では存在すら疑われていた「万能細胞」なるものの精製に成功したのだ。
発表と同時に話題となり、マスコミにも取り上げられたという。
「でも、それがボタンの掛け違えの始まりでした」
遠い目をする彼女。手に持ったお燗用の三角フラスコがかすかに震える。
発表を急ぐあまり生じた論文上の些細なミス。「神業」なるが故に誰も再現できなかった実験結果。ついには「ねつ造」と決めつけられ、彼女は研究者としての未来を失った。
「だけど、おかげで気づくことができました。名誉や地位なんかよりも大事なものがあるって」
学会から身を引いた彼女が見つけた幸せ。それは一人でも多くの人を笑顔にすること。
そう思って始めたのがこの店だという。
「私にとっては、この店も研究の成果なんですよ」
研究に未練はないのか。そう尋ねた私に小鉢を出しながら彼女は言った。
「だって、この店の食材、全部万能細胞で出来てるんですから」
伸ばしかけた箸が止まる。そんな私をいたずらっぽい目で眺めながら、Oさんはお猪口代わりのビーカーにお酒を注いでくれた。
(2036年:東京新聞夕刊)