STAP細胞の懐疑点 PART44

このエントリーをはてなブックマークに追加
920名無しゲノムのクローンさん
>>912(承前)
 ■調査委設置「適切」

 ――論文のミスや不自然な点が指摘されている。CDB外部評価委員会としてどうみるか。

外部評価委員会の役割は、論文の内容について判断するのではなく、CDBの対応が適切かどうかを検討する。CDBではなく理化学研究所の
本部に、外部委員も含めた調査委員会を立ちあげたのは適切な対応だったと判断する。

 ――他の研究者がSTAP細胞を作れず、「再現性がない」との批判も出ている。

その批判は科学の発見にはつきものだ。クローンやiPS細胞の時も同じ批判が出た。STAP細胞の再現性を批判する人たちの主張を読んだが、
論文とは別の細胞を使うなど、異なる条件で実験している。それで再現性がないと批判しても、科学的には無意味だ。

作り方は簡単ですぐにできそうに見えるが、実際に簡単とは限らない。小保方さんには簡単でも他の人には難しい、ということもあり得る。私の研究室
でもSTAP細胞作製を開始したが、1回目で成功しなくても驚かない。科学では再現性が最も重要だが、STAP細胞の再現性を判断するのは時期尚早だ。

(聞き手・大岩ゆり)

    *

英エディンバラ大幹細胞研究所長などを歴任、2006年からケンブリッジ大教授。専門は、細胞が様々な細胞に変化できる状態になる「初期化」の研究。

<これまでの経緯>

STAP細胞の論文は1月末、小保方さんらが英科学誌ネイチャーに発表した。2月中旬から専門家やインターネット上で「論文に不自然な点がある」との
指摘が出て、理研や同誌が調査を始めた。

指摘は主に、違うマウスを撮ったはずの2枚の写真に酷似している部分がある▽遺伝子を解析した画像に加工した跡のような線がみられる▽文章の一部が、
引用表記がないのに他の海外の論文とほぼ一致している――の3点。加えて、STAP細胞の再現の成功を公表している第三者の研究者がおらず、研究成果
についても議論となっている。

 画像などの指摘について論文共著者の若山照彦・山梨大教授は「単純なミス」と説明し、結論に影響はないとしている。理研も「成果はゆるがない」と説明している。