鳥インフルエンザのパンデミック化をみたい

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鳥インフルのウイルスにも知財権? インドネシアの主張に困惑
8月1日10時4分配信 産経新聞

 新型インフルエンザのワクチン開発をめぐり、インドネシアなど途上国側が提供した
ウイルスに「知的財産権」を認めてほしいと主張、ワクチンを研究・開発している先進国側に
困惑が広がっている。7月31日からシンガポールで始まった“医薬品の南北問題”を討議
する世界保健機関(WHO)の専門家会議の行方次第では、インドネシアがWHOへの
ウイルスの検体提供を再び拒む事態が懸念されている。

 鳥インフルエンザの人への感染が最多のインドネシアは今年2月、「検体を提供しながら
開発されたワクチンを高く購入させられるのは不公平」と、提供を中止。5月のWHO総会で
ワクチンを公平に供給する体制を構築することを確認したことから、提供を一時再開したが、
その後、ストップしている。

 生物資源の豊富なブラジルなど途上国は、欧米の製薬会社がその資源を利用して開発
した医薬品で得た利益を還元しないことに以前から不満を持っており、インドネシアも
そうした不満を背景に、“資源”の一つとしてウイルスの知的財産権を主張しているようだ。
今回の会議の前に、インドなど他の途上国にも共闘を呼びかけたという。

 ワクチンの製造には元になるウイルスが必要だが、米国など先進国は「ウイルス自体では
なく、加工された情報に価値がある」として知的財産権などは認めない立場だ。仮に認めた
場合、企業はロイヤルティーを支払わねばならなくなる可能性がある。

 WHO関係者は「公平にワクチンが行き渡るようにする重要性は認識しているが、ウイルス
自体に知的財産権を認めるかどうかの対立は深く、会議は紛糾しそうだ」と話している。
(杉浦美香)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070801-00000906-san-int