大量死:フナ、彦山川で 800メートルに300匹−−田川 /福岡
1日午前11時ごろ、田川市伊田の国道201号バイパス東大橋下流の彦山川約800
メートルにわたり、約300匹のフナの死がいが水面に浮いているのが見つかった。今の
ところ油や有毒物の流出は確認されていない。国土交通省遠賀川河川事務所が魚体や
周辺の水を採取して詳しい原因を調べている。
同事務所によると、浮いていたのはいずれも体長20〜30センチと大型のフナ。茶褐色
に変色した現場の水を簡易検査した結果、溶存酸素濃度が通常の2倍近い数値を示した。
同事務所河川環境課は「酸素を光合成する植物性プランクトンが大量発生し、水中が
酸欠状態となる夜間に、濃度の影響を受けやすい大型魚が死んだのではないか」と
推測している。
現場の2〜7キロ範囲には計3カ所の上水道取水ぜきがあるが、水質に変化はなく、
取水停止の必要はないという。
〔筑豊版〕
毎日新聞 2007年10月2日
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20071002ddlk40040630000c.html