女帝(愛子様)容認論は生物学的にどうなの?

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118名無しゲノムのクローンさん
2005-11-14
http://d.hatena.ne.jp/jouno/20051114/1131899680
■万世一系 Y染色体 01:34
http://d.hatena.ne.jp/jouno/20051106/1131749409
http://d.hatena.ne.jp/leo/20051112
で、 http://d.hatena.ne.jp/leo/20051113 に関しては、伝わっていない部分が多すぎる
ので各論的に説明しても煩雑なだけと判断し、あらためて図表を使って説明します。基本的な
部分が理解できればほかの疑問も氷解するはずです。テーブルでのインライン・スタイル
がはてなでは使えないのでこちらに。

http://jouno.s11.xrea.com/archives2/bansei_ikkei.html

返答は特に求めるものではありません。

なお、その時点から一定の代の範囲内の天皇の直系卑属でかつ「神武」の男系子孫である
という条件を満たすのが難しいことがある、ということはぜんぜん否定してません。それ
が本来の意味での「万世一系」が大変で、側室とかが必要で、歴史学的に疑わしいゆえん
だと思います。

しかしそれは、神武の男系子孫であること、「Y染色体の刻印」をもっているということが、
何か希少なことであるとか、皇室やその周辺にかぎられるということにはなりません。
むしろかなり広い範囲に広がっている染色体だろうと考えられます。皇位の男系継承が
しばしば困難なのは、「神武」のY染色体が、というか男系子孫が希少だからではなくて、皇位継承権者が、「神武」のY染色体以外の条件(主として前代の天皇との親等的距離)
のために希少だからです。
119名無しゲノムのクローンさん:2005/11/17(木) 14:30:21
アダムの呪い
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789722791/
 前作『イヴの七人の娘たち』で、すべての女性の先祖は最終的に全人類に共通のたった
1人の母にまでさかのぼることができる、と示した著者。本書では男性の共通先祖を追い求める。
女性のときはミトコンドリアDNAを用いたが、男性で用いるのはY染色体だ。冒頭、今回の研究に
のめりこむきっかけが生き生きと描かれる。
 オックスフォード大学分子医学研究所の遺伝学教授である著者は、製薬会社から講演を依頼
されたのだが、会社の会長の姓が偶然、自分と同じ「サイクス」だったために、関係者に何度
も親戚なのかと聞かれた。もしやと思いDNAを調べたところ、ぴったり一致したのだ。

 このエピソードを入り口に、DNAの役割、染色体発見の歴史的経緯、ヒトの性別がどう決まるのか、
なぜ2つの性があるのか、などの疑問に次々と答えていく。チャールズ・ダーウィンが唱えた進化論、
「“種の存続のため”に進化は機能する」を、ウィリアム・ハミルトンが見事に覆して「自然選択
では“遺伝子のために”進化が機能する」と証明してみせるあたりの記述は、息をもつかせぬ
スピード感に満ちている。タイトルがなぜ「アダムの呪い」なのかの謎解きは、ぜひ読んで
楽しんでほしい。第一線の研究内容を平易な言葉で書いているので、最後まで飽きずに読めるだろう。
120名無しゲノムのクローンさん:2005/11/17(木) 15:16:00
男の祖先・女の祖先 DNAで日本人のルーツを探る
http://www63.tok2.com/home2/ahonokouji/sub1-52.htm
 男性には「縄文系」と「弥生系」があるという。Y染色体は、睾丸や精子の形成にかかわっている。
Y染色体に書き込まれた文字数は6000万個に上る。他の染色体に比べて、Y染色体の多型は極端に少なく、
およそ200カ所見つかっているが、Y染色体のDNAのある特定の場所に挿入された、およそ300の塩基から
なる『YAP』(ヤップ)という部分がある。中堀豊・徳島大医学部教授らの研究グループによれば、
Y染色体のYAP多型は東アジアでは日本人にしか見られず、昔から日本にいた人たち特有のものと考え
られている。日本人で数パーセント見いだされ、それもアイヌ人、沖縄人で頻度が高い。
宝来聡教授の研究では、アイヌ民族の88%にYAP+がみられるという。
 ところが、韓国をふくめユーラシアでも、この突然変異の遺伝子はほとんど見つからず、日本以外
で唯一見つかるのはチベットだけであるという。世界的に見てもそのほかには黒人にしかみられない
変わった遺伝子型である。このことから、ヤップがあるのが縄文系男性、ないのが弥生系男性と判断できる。
つづく
121名無しゲノムのクローンさん:2005/11/17(木) 15:16:51
つづき
 東アジア人で4タイプに分かれ、日本人男性も「タイプ1」から「タイプ4」まで4つに分けられる。
中堀教授らの研究グループは、1999年にY染色体にあって胎児期に睾丸を作るよう命令する「SRY遺伝子」の
465番目の塩基が、人によってC(シトシン)かT(チミン)かの違いがある「多型」であることを発見した。
中堀教授は<1>ヤップの有無<2>SRY遺伝子の465番目の塩基がCかTか<3>DXYS5Yの塩基の違いという、
Y染色体中の3つのDNAの型をもとに、日本人の男性を縄文系と、タイプの異なる3つの弥生系の4つに分類した。
 YAP+タイプ2の集団は、都市部では北から南まで均等に分布し、金沢、福岡、大阪、札幌のいずれで
調べても、人口の約25%程度を占める。しかし本州や四国の山間部では5割を占めていた。弥生人に
追われた縄文人という通説にほぼ合致する結果である。
 日本の男性は1万年以上前から日本列島に住んでいた縄文人、縄文時代後期に大陸や朝鮮半島から
移住してきた弥生人にルーツを持っているのである。ついでながら、中堀教授らのグループの研究
によれば、縄文人の系統とされる「タイプ2」の男性の精子数は、弥生人系より2割以上も少なく、
2〜4倍も無精子症になりやすいという。