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名無しゲノムのクローンさん:
【医者になることから逃げたダーウィン】
解剖学をやらずに博物学をやると、発生過程も成長過程も抜け落ちた成体の外形だけを
比べることになりかねない。博物学というと、現代では、なんだか素人の観察に基づく研究
で成り立っているような印象を与えかねない部分がある。解剖学や形態学からすると、
それこそ低レベルの学問のような印象があるのだろう。
このような研究しかできなかったダーウィンが、マルサスの「人口論」を手本にして、
標本収集家であるウォーレスと合作してつくり上げたのが「進化論」なのである。
これは「論」である。いわば空論であり、観念論にすぎない。
(西原克成「赤ちゃんの進化学」 p.201)