★炎症を起こすたんぱく質 発見
アレルギー性の皮膚炎などの病気で炎症の引き金になるたんぱく質を大阪大学
の研究グループが発見し、将来、病気の治療につながる可能性がある成果として
注目されています。この研究成果はイギリスの科学誌「ネイチャー」のオンライ
ン版に22日に掲載されます。
研究を行ったのは大阪大学微生物病研究所の菊谷仁教授らのグループです。
金属アレルギーなどの皮膚炎や関節リューマチでは、細菌などから体を守る免疫
が過剰に働いて強い炎症が起きるとされています。研究グループは、免疫の働き
をする「T細胞」と呼ばれる細胞の表面に炎症が起きるときに現れる「セマフォ
リン7A」というたんぱく質に注目しました。研究グループがこのたんぱく質の
遺伝子がないマウスの耳に皮膚炎を引き起こす化学物質を塗って実験したところ、
ふつうのマウスと違って耳はほとんど腫れず、このたんぱく質が炎症の引き金に
なっていることがわかったということです。また、免疫の働きが原因で起きる
難病の多発性硬化症についても調べたところ、正常なマウスは2週間で症状が
悪化したのに対し、たんぱく質の遺伝子がないマウスは軽い症状で済んだという
ことです。研究グループの菊谷教授は「このたんぱく質の働きを抑えられれば、
関節リューマチなどさまざまな炎症性の病気の治療につながる可能性がある」と
話しています。
NHK 3月22日 4時29分 地域
ttp://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/23/k20070322000022.html ttp://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/23/d20070322000022.html 結局つまらない対症療法にしかならないのではないか?
それがなぜ、どのようにして起こるのか、を解明しないと根治療法につながらない。